三重大学医学部の入試情報:学費・偏差値・受験者数・倍率・ボーダー

三重大学医学部は地方の国立医学部として、比較的狙いやすい大学。ただ、それでもしっかり勉強しないと合格できないため、油断は禁物です。

ここでは三重大学医学部のデータと、入試対策のポイントを解説します。

三重大学医学部の基本データ

【キャンパス情報・学費】

キャンパスの場所 〒514-8507
三重県津市江戸橋2-174
アクセス 最寄り駅:近鉄名古屋線「江戸橋駅」
附属病院まで徒歩10分
オープンキャンパス 2020年夏にオンラインで実施予定
2020年10月24日(土)に、大学でのミニオープンキャンパス実施予定
学費 入学料:282,000円
年間授業料:535,800円
(半期授業料:267,900円)
6年間合計:3,496,800円

【前期入試科目】

【センター試験(共通テスト)】
5教科7科目
合計600点
国語:100
数学:1A・2Bの2科目:合計100
理科:物・化・生から2科目:合計200(基礎は不可)
英語:100(このうちリスニング:20)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から1科目:100
【2次試験】
3教科
合計700点
数学:200
理科:物・化・生から2科目:合計200
英語:200
面接:100
(数学の範囲は1A:場合の数と確率・図形の性質・整数の性質、2B:数列・ベクトル、数3)
配点比率
(共通テスト:2次試験)
46%:54%

【後期入試科目】

【センター試験(共通テスト)】
5教科7科目
合計600点
国語:100
数学:1A・2Bの2科目:合計100
理科:物・化・生から2科目:合計200(基礎は不可)
英語:100(このうちリスニング:20)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から1科目:100
【2次試験】
2教科
合計300点
学科試験なし
小論文:200(英語の理解力が必要)
面接:100
配点比率
(共通テスト:2次試験)
67%:33%

令和2年(2020年2月)の入試データ

【偏差値の目安・ボーダーライン】

偏差値目安 65〜68
センター試験(共通テスト)得点率
(ボーダーライン・足切り)
合格者の最低・最高・平均点から算出
最低:80.7%
最高:93.4%
平均:86.4%

【受験者数・合格者数・倍率】

前期 後期
募集人数 75 10
志願者数 男:190
女:108
合計:298
男:80
女:41
合計:121
受験者数 男:161
女:84
合計:245
男:16
女:12
合計:28
合格者数 男:58
女:18
合計:76
男:7
女:3
合計:10
倍率
(受験者÷合格者)
3.2倍 2.8倍
入学者数 男:58
女:17
合計:75
男:6
女:3
合計:9

【合格者の最高点・最低点】

最高点 最低点 平均点
前期 センター
(600満点)
560.10 484.00 518.34
2次
(700満点)
610.50 450.00 512.96
センター+2次合計
(1300満点)
1161.60 984.30 1031.29
後期 センター
(700満点)
550.70 500.70 537.43
2次
(300満点)
270.00 221.00 244.00
センター+2次合計
(1000満点)
810.70 763.20 781.43

三重大学の医学部入試、攻略・対策のポイント!

三重大学医学部は、国立の医学部ということでハードルは高め。入試に向けた対策では、次のポイントを押さえておきましょう。

センター(共通テスト)の比率が高め(前期46%・後期67%)。8.5〜9割取れば合格圏内に

三重大学医学部の入試は前期・後期とも、センター試験(共通テスト)の配点比率が高いです。前期は46%と約半分、後期は67%と7割近い点数配分です。三重大学は主要5教科のしっかりとした基礎力を重視する姿勢がうかがえます。

医学部受験では多くの大学で、センター9割を狙う必要があります。ただ、三重大学は8割5分でも合格圏内に入る可能性は十分あり、中には8割前半で合格した人もいます。

だからといって「センターは8割5分を狙えばいいや」と考えるのはキケンですが、気持ち的に少し狙いやすい国立医学部といえます。

前期の2次試験は、標準〜やや難レベルの問題を確実に解ける力が必要

センターに重点を置いているとはいえ、三重大学の2次試験問題はけして簡単ではありません。

大学によっては医学部の問題が工学部などと同じ場合もありますが、三重大学医学部の問題は他学部と違う内容。標準〜やや難レベルの入試問題は、高い精度で解けるように演習・復習が必要です。

使う問題集は化学や物理でいう「重要問題集」のような、標準的な教材で対応できます。ただ、どの問題もパッと見たらすぐ解けるくらい、ガッチリと仕上げる必要があります。英語・数学・理科2科目の全てで高いレベルの完成度に持ち込まないといけないため、2次も油断せずに対策しましょう。

前期・後期とも面接対策が必要。三重大学の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を読んで理解しておく

三重大学医学部は前期・後期とも、面接対策が必要です。「なぜ医学部に入りたいのか」「なぜ三重大学を志望するのか」という基本的な質問はしっかり答えられるように準備しつつ、「三重大学が求めている人物像」「三重大学の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」も知っておきましょう。

これらのページを読むことで、「三重大学がどんな人物・能力を求めているか?」がわかります。つまり求められているものを前もって準備・対策すれば、面接も受かりやすくなります。

ただし面接対策は伝えることを考えたら、実際に話す練習が必要。医学部の予備校で面接の対策講座やサポートを受けるか、学校の先生に面接の練習を手伝ってもらうと良いです。

後期は小論文あり。英語力も合わせて試されるため注意

三重大学の後期2次試験は英語や数学などの学科試験はなく、面接と小論文のみになっています。一見ラクそうに思えるかもしれませんが、受験する人のレベルも相当高いため、やはりハードルは高めです。

小論文はただ自分の考えを伝えられるだけでなく、医療に関する知識や英語力も合わせて問われます。2019年3月の後期試験では医療がテーマの英文を読み、自分の考えをわかりやすく伝える問題が出題されました。

  • 英数国理社の勉強だけでなく、医療の話題にも関心をもつ。
  • 医療に関する英文の読解練習をしておく。
  • 自分の考えを書く・話すトレーニングも、意識して行っておく。

このあたりを日頃の勉強から気をつけておくと良いです。

三重大学医学部はセンターの比率が大きいものの、油断は禁物。前期の2次試験は医学部向けに他学部とは違う問題が出るため、やや難レベルの問題もしっかり対応できるよう対策しておきましょう。
三重大医学部に向けた勉強は市販の教材でもできますが、やはり医学部の予備校を利用するのがオススメ。プロの先生による授業やスタッフによる綿密な学習サポート、面接・小論文対策などもしっかりしてもらえます。考えてみてくださいね。