大手予備校・医学部予備校の合格実績を比較!国公立・私立医学部に強い予備校は?

予備校を選ぶときに気になるもの、それは「合格実績」。特に医学部は難関のため、なるべく実績の高い予備校を選びたくなるのは当然といえます。

ここでは駿台・河合塾に加えて、医学部対策を専門にしている予備校も含め、合格実績を紹介します。合格実績だけで決めるのはおすすめしませんが、ひとつの参考にしてほしいと思います。

大手予備校・主な医学部予備校の合格実績

医学部対策ができる予備校は、駿台・河合塾などの「大手予備校」と、医学部対策を専門にしている「医学部予備校」に分かれます。

駿台・河合塾と、数字を公開している有名医学部予備校の合格実績は、下のようになっています。

2021 2020 2019
駿台 国立:1,656名
私立:2,123名
河合塾 国立:1,585名
私立:2,921名
メディカルラボ 国立:174名
私立:1,115名
国立:149名
私立:888名
国立:132名
私立:872名
富士学院 国立:54名
私立:380名
国立:44名
私立:297名
国立:33名
私立:251名
YMS 国立:23名
私立:242名
国立:20名
私立:178名
国立:15名
私立:221名
メルリックス学院 国立:6名
私立:239名
国立:6名
私立:216名
国立:0名
私立:243名
野田クルゼ 国立:19名
私立:184名
国立:21名
私立:153名
メビオ 国立:5名
私立:187名
国立:3名
私立:179名
国立:2名
私立:191名
名門会 国立:58名
私立:187名
国立:49
私立:176
メディックTOMAS 国立:15名
私立:127名
国立:16名
私立:134名
国立:14名
私立:132名
京都医塾 国立:10名
私立:93名
国立:6名
私立:91名
国立:11名
私立:77名
代官山メディカル 国立:0名
私立:119名
国立:0名
私立:98名
国立:1名
私立:97名
池袋理数セミナー 国立:10名
私立:64名
国立:5名
私立:35名
国立:8名
私立:56名
進学塾ビッグバン 国立:2名
私立:75名
国立:2名
私立:52名
国立:7名
私立:54名
医学部&東大専門塾
クエスト
国立:7名
私立:46名

数字の大小はありますが、上に挙げた予備校は毎年コンスタントに医学部の合格者を出していて、「しっかりと医学部の受験対策ができる予備校」といえます。

また、合格実績の数字を出さないところもある中、上の予備校はきちんとデータを公開しています。

「受験生は模試を受けて、自分の実力を把握することが大切」とよく言われますが、合格実績は予備校にとって成績のようなもの。数字の水増しはもちろんNGですが、きちんとデータを公開している予備校は、それだけでも信頼に値します。

1校舎あたりの平均合格実績

極端な例ですが、医学部合格者を1名出す校舎が100校あれば、それだけで合格実績100名になります。ただ、これは当然、良い予備校とは言えないはず。

予備校の実力は、「1校でどれだけの合格者を出しているか」が判断基準になります。

そこで以下では、「1校あたりの平均合格者数」を紹介します。もちろん校舎によって差はあるものの、実力のある予備校はこの数字が高いと考えられます。

※駿台・河合塾は、高卒生向け医学部コースがある校舎をカウント。
※名門会は、「医学部医学科本科コース」がある校舎をカウント。定員が1校舎10名のため、実績の数は少なめです。
※あくまでも目安と考えてください。

2021 2020 2019
駿台
(20校)
国立:82.8名
私立:106.2名
河合塾
(25校)
国立:63.4名
私立:116.8名
YMS
(1校)
国立:23名
私立:242名
国立:20名
私立:178名
国立:15名
私立:221名
野田クルゼ
(1校)
国立:19名
私立:184名
国立:21名
私立:153名
メビオ
(1校)
国立:5名
私立:187名
国立:3名
私立:179名
国立:2名
私立:191名
メルリックス学院
(3校)
国立:2名
私立:80名
国立:2名
私立:72名
国立:0名
私立:81名
京都医塾
(1校)
国立:10名
私立:93名
国立:6名
私立:91名
国立:11名
私立:77名
代官山メディカル
(1校)
国立:0名
私立:119名
国立:0名
私立:98名
国立:1名
私立:97名
池袋理数セミナー
(1校)
国立:10名
私立:64名
国立:5名
私立:35名
国立:8名
私立:56名
医学部&東大専門塾
クエスト
(1校)
国立:7名
私立:46名
メディカルラボ
(28校)
国立:6.2名
私立:39.8名
国立:5.3名
私立:31.7名
国立:4.7名
私立:31.1名
富士学院
(9校)
国立:6名
私立:42.2名
国立:4.9名
私立:33名
国立:3.7名
私立:27.9名
名門会
(11校)
国立:5.3名
私立:17名
国立:4.5名
私立:16名
進学塾ビッグバン
(2校)
国立:1名
私立:32.5名
国立:1名
私立:26名
国立:3.5名
私立:27名
メディックTOMAS
(7校)
国立:2.1名
私立:18.1名
国立:2.3名
私立:19.1名
国立:2名
私立:18.9名

駿台や河合塾は定番ですが、人気の高い医学部予備校であるYMS(東京)・野田クルゼ(東京)・メビオ(大阪)も、やはり評判通りの高い実績を誇ります。

これに次いでメルリックス学院(東京・大阪・名古屋)、京都医塾(京都)、代官山メディカル(東京)、池袋理数セミナー(東京)などもまずまずの実績で、それぞれのカリキュラムや指導・サポート体制から選ぶと良いです。

1校あたりの合格実績から見る、国公立医学部に強い予備校

次に、1校あたりの国公立医学部の合格実績に注目してみます。1年でも1校あたり平均5名以上の実績を出している予備校は、下のようになっています。

※数字は全て、国公立医学部の合格実績

2021 2020 2019
駿台(20校) 82.8名
河合塾(25校) 63.4名
YMS(1校) 23名 20名 15名
野田クルゼ(1校) 19名 21名
京都医塾(1校) 10名 6名 11名
池袋理数セミナー(1校) 10名 5名 8名
医学部&東大専門塾
クエスト(1校)
7名
メディカルラボ(28校) 6.2名 5.3名 4.7名
富士学院(9校) 6名 4.9名 3.7名
名門会(11校) 5.3名 4.5名
メビオ(1校) 5名 3名 2名

駿台や河合塾は国公立医学部コースが充実しているため、やはり高い数字となっています。伝統の医学部予備校YMSや野田クルゼも、私立だけでなく国公立も実績豊富。大阪のメビオは、どちらかというと私立医学部に強い予備校といえます。

1校あたりの合格実績から見る、私立医学部に強い予備校

私立医学部についても、1校あたりの合格実績で予備校を比較してみます。1年でも1校あたり平均50名以上の実績を出している予備校は、下のようになっています。

※数字は全て、私立医学部の合格実績

2021 2020 2019
YMS(1校) 242名 178名 221名
メビオ(1校) 187名 179名 191名
野田クルゼ(1校) 184名 153名
代官山メディカル(1校) 119名 98名 97名
河合塾(25校) 116.8名
駿台(20校) 106.2名
京都医塾(1校) 93名 91名 77名
メルリックス学院(3校) 80名 72名 81名
池袋理数セミナー(1校) 64名 35名 56名

私立医学部の合格実績は、駿台・河合塾を医学部予備校が上回っています。YMS・野田クルゼ・メビオは抜きん出た実績で、代官山メディカルも高い数字です。こうした予備校は、「私立医学部に強い」といえるでしょう。

データからわかるように、国公立と私立の両方に強い予備校もありますが、大手の駿台・河合塾は国公立に強く、私立対策が得意な予備校もあります。志望校に合わせて候補の予備校も考えることが、効果的な指導・サポートを受けるためのポイントです。

合格実績は大切なポイント!ほかの条件とも合わせて、ベストな予備校選びを

大手予備校・医学部予備校の合格実績を比べてみると、各予備校の特徴がわかります。「合格実績が良ければ全て良し」というわけではないものの、やはり重要であることは間違いありません。ほかに希望する条件とも合わせて、ベストな予備校選びをしてほしいと思います。