医学部予備校の合格実績ランキング2020!専門予備校・大手予備校を比較

医学部予備校を選ぶときに参考となるのが、「合格実績」。どれくらいの人が医学部医学科に合格しているかは、予備校の実力を知る上で参考になります。

「合格実績はアテにならない」という話もよく聞きますが、無理のある数字はやはりバレます。最近はきちんと数字を出しているところも多く、予備校の実力と合格実績はまずまず相関しているため、参考にしてみるのも良いでしょう。

ここでは主な医学部予備校を約30社リサーチし、合格実績のランキングとしてまとめてみました。

「合格実績は数字が大きく見せられている」というウワサもありますが、特に医学部専門の予備校はそこで集中して勉強する人がほとんどのため、実際のリアルな数字と考えて大丈夫です。下で紹介するランキングも、実際に評判の良い予備校が上位にランクインする結果でした。
最近はネットで口コミが広がりやすく、予備校にとってはウソをつくほうがリスクなはずです。

医学部予備校の合格実績(医学部医学科)ランキング!TOP10+大手3社

医学部専門予備校の2020年度 医学部医学科・合格実績ランキング

※数字は全て医学部医学科・最終合格者(2次試験通過者)

順位 予備校 医学科合計 国公立 私立 校舎数
1 メディカルラボ 1037 149 888 27
2 北九州予備校 506 294 212 13
3 富士学院 341 44 297 8
4 名門会 226 49 177 家庭教師
あり
5 メルリックス学院 221 0 221 3
6 YMS 198 20 178 1
7 メビオ 182 3 179 1
8 野田クルゼ 174 21 153 1
9 メディックTOMAS 157 16 141 5
10 東大蛍雪会 125 122 3 家庭教師
あり

大手予備校3社の2020年度 医学部医学科・合格実績ランキング

※数字は全て医学部医学科・最終合格者(2次試験通過者)

順位 予備校 医学科合計 国公立 私立
1 駿台 4729 1905 2824
2 河合塾 3648 1374 2274
3 東進ハイスクール 1375 777 598

合格実績の数字から見る、予備校選びの目安

合格実績は上のようになっていますが、単純に上位の予備校だけが良いわけではありません。数字を見ていると、上位以外の予備校も良いところがあることに気づきます。

ここからは注目すべき予備校と、選ぶときの目安を解説します。

医学部受験の完全サポートと安心感を重視するなら、メディカルラボ・北九州予備校・富士学院

順位 予備校 医学科合計 国公立 私立 校舎の数
1 メディカルラボ 1037 149 888 27
2 北九州予備校 506 294 212 13
3 富士学院 341 44 297 8

まずはランキング上位3位のメディカルラボ・北九州予備校・富士学院。これら3社は、医学部受験に対応できる授業内容・カリキュラム・サポート体制がしっかり整っているといえます。

ただ、数字を見て、下のように思うこともあると思います。

合格実績は高いけど校舎数も多いから、1校あたりの合格実績は低めじゃないの?

ですがメディカルラボ・北九州予備校・富士学院の3社は、校舎全体の数字で良い目安になります。

都市部と郊外の校舎では医学部志望の生徒数が違い、差が大きいです。本当はしっかり比較するなら「東京の校舎のみ」のように地域を絞ると良いですが、メディカルラボ・北九州予備校・富士学院は「合格実績がしっかりあり、各校舎で受験情報・指導ノウハウを蓄積している」といえます。

3社の中ではメディカルラボが抜きん出ているように思えますが、校舎の数が圧倒的に多いです。北九州予備校・富士学院も実績があって良い予備校のため、カリキュラムや実際の雰囲気などもチェックして決めると良いです。

YMS・メビオ・野田クルゼは、1校だけで高い合格実績を誇る実力派予備校!

順位 予備校 医学科合計 国公立 私立 校舎の数
6 YMS 198 20 178 1
7 メビオ 182 3 179 1
8 野田クルゼ 174 21 153 1

上位3社だけが良いかというと、そうでもありません。注目すべきなのは6〜8位のYMS・メビオ・野田クルゼ

この3社は1校の校舎だけで、合格者数200人近くを叩き出しています。また、YMS・メビオ・野田クルゼとも独自の模試を開催していて、YMSは医学部や医療に関する機関誌も発行しています。

単純な学習指導だけでなく模試の開催や情報誌の発行ができるのは、それだけ実力のある証拠。これら3社は実際多くの受験生に支持されているため、合いそうだと感じたら考えてみるのもおすすめです。

ちなみにYMSは東京・代々木、野田クルゼは東京・御茶ノ水、メビオは大阪・天満橋にあるため、通えそうかの確認も必要です。

質の高い授業を重視するなら大手予備校。実績は駿台が高いものの、3社とも良い

順位 予備校 医学科合計 国公立 私立
1 駿台 4729 1905 2824
2 河合塾 3648 1374 2274
3 東進ハイスクール 1375 777 598

医学部予備校は「大手予備校の医進コース」と「医学部専門予備校」に分かれます。駿台・河合塾・東進ハイスクールの大手予備校は、3社とも合格実績が豊富。医学部専門予備校とは数字のケタが違うため、ランキングを分けています。

医学部専門予備校は費用が高めではあるものの、授業だけでなく自習までサポートしてもらえて、迷わず受験勉強に集中できます。大手予備校は有名講師による質の高い授業がメリットで、自習は主に自分で進める必要があります。

  • 授業がわかりやすければ、あとは自分で勉強できる。
  • あの先生の授業が受けたい。
  • 費用を抑えたい。

上のような場合、大手の予備校を選ぶのも良いでしょう。

医学部は駿台がリードしていますが、河合塾や東進も劣るわけではありません。

駿台は数学や理科などの理系科目に強く、授業時間は50分という特徴があります。河合塾と東進ハイスクールはバランスがとれていて、授業時間は90分です。駿台のスタイルは合えば良いですが合わない場合もあるため、合格実績だけで決めず、相性も考えてみてください。

医学部予備校の合格実績はあくまでも材料のひとつ!予算や授業・サポート内容もチェックして、最後は実際に予備校を見てみるべき

上のように合格実績を見てみると、予備校選びの参考になるはず。ただ、単純に実績上位の大手予備校が良いわけではなく、YMS・メビオ・野田クルゼなどの実力派予備校もおすすめ。合格実績を目安に絞りつつ、予算や校舎の環境、講師・スタッフさんの雰囲気で決めると良いです。

医学部予備校は定期的に相談会や医学部に関するセミナー、体験などを行っているため、まずは話を聞いてみるのがおすすめ。上で紹介している予備校は評判が良いため、強引に売り込まれることはありません(笑)ご家庭・予備校とも納得した上で入塾することが、合格へのスタートラインになるはずです。