「模試の結果がE判定だった。
医学部なんて、うちの子には無理かも…」
医学部を目指していても、ずっと模試での判定がEだと、親御さんも不安になると思います。
ただ、E判定が続いても、「終わり」ではありません。そこから逆転合格を果たした生徒さんも、実際に多く存在します。
特に、親御さんの支えや環境の変化によって、流れが大きく変わることも少なくありません。
この記事では、模試でE判定を取っていた状況から医学部合格をつかんだ生徒さんの事例や、そのときに親御さんができる行動について解説します。
「落ち込んだまま何もできずに終わってほしくない」
そう願う親御さんに、ぜひ最後まで読んでほしいと思います。
「E判定=医学部受験で不合格」ではない
模試でE判定が出た。偏差値も低い。だから「うちはもうダメだ」と感じてしまうのは無理もありません。
ですが、E判定とはあくまでも、「現時点での合格可能性が低い」というだけのこと。
模試の判定は、模試での偏差値や志望校の合格基準、受験者全体の成績分布などをもとに算出されます。そのため、模試を主催している予備校や出題範囲によって、成績のブレが出ることもあります。
実際にE判定が出ても医学部に合格した生徒さんの例はあり、たとえば京都にある医学部予備校の京都医塾では、こんな実例があります。
「高3の9月の模試で偏差値36.2。学校の先生には、合格に2年はかかると言われていた」
そんな生徒さんが、そこからの約1年で北里大学医学部に合格しました。
もちろん、本人の大きな努力があったことは確か。
ですがそれだけでなく、
- 合格までの道筋を一緒に考えてくれる予備校の指導・サポート
- 生活リズムの管理や声かけをしてくれた親御さんの支え
- 医学部合格に向けた明確な戦略
といった「環境面の変化」が、大きな力となったといえます。
E判定を受けたからといって、医学部の夢をあきらめる必要はありません。
そこからどう動くかで、結果は大きく変わります。
E判定から逆転合格をつかんだ生徒さんは、どう受験を乗り越えたのか
上で紹介した生徒さんは、高校3年生の秋、北里大学医学部を目指していました。
しかし当時の偏差値は36.2。模試でもE判定が続き、医学部はあきらめてもおかしくない状況・
それでも本人は、「どうしても医学部に行きたい」という気持ちを捨てずにいました。
そこで母親と相談の上、医学部予備校の京都医塾に入塾。完全フルオーダーメイド、13名の先生がチーム体制で指導してくれる個別カリキュラムの学習がスタートしました。
朝6時に起床し、夜22時まで勉強する日々。はじめは体調を崩すこともありましたが、塾のサポートで生活リズムを整え、1日12時間以上の学習を継続。
お母さまも毎日の声かけや生活面でのサポートを通して、本人の不安を取り除く存在となっていたそうです。
本人はこう語っています。
「正直、つらかったです。でも、絶対に合格するという覚悟を決めていたので、逃げる選択肢はありませんでした」
その言葉どおり、1年間で偏差値は大きく伸び、最終的に北里大学医学部に合格。
成績だけでなく、気持ちの切り替えと環境の変化が、合格を引き寄せた好例といえるでしょう。
そしてこの逆転劇の裏には、親御さんの支えと、本人を信じて任せる姿勢があったことも忘れてはいけません。
模試で医学部E判定からでもできる、現実的な3つの対策
模試でE判定が続くと、多くの人は「もう無理だな」と感じ、気持ちが沈んでしまいます。
しかし、実はその状況からでもできることはあります。
ここからは、現実的かつ効果的な3つの対策を紹介します。
1. 弱点科目を絞って集中対策する
E判定が出る大きな原因のひとつに、「苦手科目が得点を大きく下げている」ということがあります。
まずは模試の成績表を見直し、どの科目・分野で失点しているのかを冷静に分析することが大切。
たとえば、
- 化学の無機・有機で点が取れていない
- 英語長文の語彙や設問の読み違えが多い
- 数学II・Bの計算ミスが目立つ
というように、問題点を細分化することが第一歩です。
そして、その部分を短期集中で補強する。
全体的に底上げしようとすると時間が足りませんが、特定の分野・単元を集中的に取り組めば、次回の模試で明らかな伸びを出せる可能性があります。
2. 志望校に合わせた戦略に切り替える
E判定だ出ると、「とにかく偏差値を上げよう」とやみくもに勉強してしまいがち。
もちろん勉強量は必要ですが、医学部入試は大学ごとに出題傾向や配点が大きく異なり、志望校に合わせた対策をする必要があります。
たとえば、
- 記述問題が多い大学
- 計算量が多い大学
- マーク式中心の大学
- 面接や小論文の比重が高い大学
のように、同じ医学部入試でも、傾向がまったく違うもの。
現時点の成績と照らし合わせ、「自分が勝てる土俵」を見つけることが、E判定からの逆転には必要不可欠です。
3. できれば自習だけでなく、予備校を利用する
E判定の状態から独学で逆転するのは、現実的にはとても難しいです。
効率よく合格への最短ルートで進むには、英語や数学などを教えてくれるだけでなく、受験戦略までサポートしてくれる予備校を利用するのが有効です。
医学部予備校や医学部受験に強い個別指導塾では、志望校に特化したカリキュラムを組んでくれるため、「何を・いつまでに・どうやって」やるべきかが明確になります。
また、お子さんは精神的にも不安が強くなる時期のため、勉強面だけでなく予備校のスタッフがメンタル面のサポートをしてくれる、気持ちが安定しやすくなるのもメリットです。
対策方法を踏まえ、親御さんが今からできるサポート3つ
逆転を目指して頑張るお子さんにとって、親御さんの支えは欠かせません。
ここからはE判定から医学部を目指す上で、親御さんができるサポートを3つ紹介します。
1. 環境を整える(生活と学習の土台を支える)
集中して勉強に取り組める環境があるかどうかで、成果は大きく変わります。
- 静かな学習スペースの確保
- 夜型になりすぎない生活リズムの見直し
- 家族の協力による、勉強優先の雰囲気づくり
一見すると地味なサポートに見えますが、意外と大きな安心感・集中力につながります。
また、スマホやテレビのような誘惑が多い家庭内では、時間管理も効果的。
学習アプリや集中タイマーの導入、使用ルールの相談なども、お子さんと一緒に考えてみてください。
2. 否定せず、関心を持って見守る
模試でE判定が出たお子さんは、不安や焦りの中にいます。
親御さんもお子さんに対して追い込むような言葉ではなく、
- 「ここまで頑張ってるね」
- 「一緒に考えていこう」
といった前向きな姿勢・声かけをすると良いです。
ときにはお子さんが、「もう無理かも…」と弱音を吐くこともあるかもしれません。
そんなときでも否定せず、「話を聞く姿勢」を意識することで、子どもは「信じてもらえている」と感じやすくなります。
また、将来についての話題(どんな医師になりたいか、どうして医学部を目指すのか)を一緒に話す時間を持つことも、モチベーションにつながります。
3. 情報収集と進路の整理を一緒にする
E判定から逆転合格を目指すには、「どう戦うか」の戦略が不可欠。
そのためにも、親御さんが情報収集をサポートする役割はとても大きいです。
- 私立医学部の入試方式の違い
- 学費や奨学金制度の比較
- 面接や小論文の対策が必要な大学の情報
これらを調べておくだけでも、お子さんが安心して勉強に集中しやすくなります。
また、医学部予備校を利用する場合は予備校のスタッフが考えてくれますが、親御さんも予備校任せでなく、入試についての情報や日程、大学に関することなどに関心を持っておくことが大切。
親御さんがお子さんを気にかけることで、本人も自分だけで頑張る以上の力を出しやすくなります。
まとめ:E判定からでも医学部は目指せる。諦めない気持ちが大切
模試でE判定を取ったとき、多くのお子さん・親御さんは「やっぱり無理かも…」と心が折れそうになります。
ただ、ここで紹介したように、偏差値30台・E判定からでも、医学部に合格した生徒さんはいます。
大切なのは、結果に落ち込むだけで終わらないこと。
そこから「どう動くか」で、未来は大きく変わっていきます。
本人の努力はもちろん必要ですが、
- 適切な環境を整えること
- 精神的な支えになること
- 情報収集や戦略設計をサポートすること
といった親御さんの役割も、逆転合格には欠かせません。
「まだやれることがある」
そう信じて行動することで、1年後にはまったく違う景色が見えるはず。
E判定からの医学部合格、可能性はゼロではありません。
お子さんの未来を信じて、今、できる一歩を踏み出してみてください。
なお、医学部合格を本気で考えるなら、やはり医学部予備校に入るのがおすすめ。
ここで少し紹介した京都医塾を始め、学力に不安のある状況でも手厚く指導・サポートしてくれる予備校はたくさんあります。
エリア別におすすめの予備校をランキング形式で紹介しているため、ぜひ参考にして気になる予備校は相談や資料請求などしてみてほしいと思います。