医学部なんて夢のまた夢?偏差値36から合格した高3男子の逆転ストーリー

「高3で偏差値36。医学部なんてうちの子には無理か…」

高3の時点で学力が低迷していると、お子さんの医学部進学をあきらめるケースは少なくありません。

受験まで1年を切り、周囲の生徒さんが成績を伸ばす中、焦りや不安が募るのは当然のこと。

ただ、現時点の偏差値がすべてを決めるわけではありません。

実際、高3の時点で偏差値30台からでも、医学部に合格した事例は存在します。

たとえば、ある生徒さんは高3の9月の時点で偏差値36.2でしたが、わずか1年で北里大学の医学部に合格を果たしました。

この記事では、その逆転合格ストーリーや、高3からでも医学部を目指せる理由、親御さんにできる具体的なサポートについて詳しく解説します。

「もう無理かも…」と感じている方に、ぜひ読んでほしいと思います。

医学部は高偏差値の生徒さんだけが行く学部ではない

医学部というと、「偏差値65〜70以上の進学校に通う子しか行けない」と思われがち。

たしかに旧帝大や国公立の上位医学部を目指すなら、全国トップレベルの成績が必要。

ですが、それが全てではありません。

医学部には、私立大学・地域枠推薦・総合型選抜・公募推薦など、一般入試とは異なるルートが存在します。

こうした方式では、偏差値だけでなく面接や小論文、評定平均、志望動機などが重視されるケースも。

特に私立医学部は、学力試験よりも「人物重視」や「意欲重視」の入試を行っている学校もあり、成績がそこまで高くなくても、対策をしっかりすれば合格のチャンスは十分にあります。

また、医学部受験は「長期戦」。

今の偏差値が30〜40台だからといって、現状のまま上がらないわけではありません。

基礎をしっかり固め、戦略的に勉強を進めることで、偏差値を10〜20上げて合格圏に入る人もいます。

ポイントは、「医学部=無理」と決めつけてしまわないこと。

大切なのは、今のお子さんの状況に合ったルートや大学を知ることと、お子さんのスタイル・志望校に合わせた勉強を、今この瞬間から始めることです。

高3の秋に偏差値36→約1年半で医学部合格!医学部予備校での逆転ストーリー

「高3の9月の時点で、偏差値は36.2でした」

これは実際に医学部に合格した、ある生徒さんの言葉です。

学校の先生からは「合格には2年以上かかる」と言われるような成績。

そんな彼が、わずか約1年で北里大学の医学部医学科に合格を果たしました。

本人はこう語っています。

「予備校で過ごす時間と、母の支え、そして少しの自分の努力。それが合格につながったと思います」

この生徒さんが通っていたのは、京都にある医学部専門予備校「京都医塾」。

偏差値30台からでも、9.6%の生徒が1年で医学部に合格しているという実績のある塾です。

朝6時に起きて、夜10時〜22時まで勉強する毎日。

体調を崩すこともあったそうですが、塾のカリキュラムに沿って学習ペースを整え、最後までやりきることができたとのこと。

「他人に何を言われても、1年で合格するつもりだった」

という言葉に、強い意志を感じます。

このように、偏差値30〜40台からでも、本気で取り組めば医学部合格は可能です。

とはいえ、本人だけの努力で実現するのは簡単ではありません。

今回の例のように、親が子どもの決意を信じて支えたり、専門の塾など環境を整えたりすることが、大きな後押しになります。

「今からじゃ無理かも」と感じている方にこそ、こうした事例を知ってもらいたい。

必要なのは、「合格できる環境」と「やり切る覚悟」の両方なのです。

高3から医学部を目指す場合の現実とハードル

高3から医学部を目指すと決めたとき、多くの人が最初に直面するのは「現実の厳しさ」です。

医学部入試は、文系の難関学部と比べても段違いにハードルが高く、特に国公立医学部では共通テストで9割近い得点を求められることもあります。

理系科目の完成度、暗記量の多い生物・化学、そして思考力が問われる数学・英語・物理など、どの科目も高いレベルで仕上げる必要があり、並の努力では太刀打ちできません。

さらに、私立医学部も含め、出題傾向や配点は大学ごとに大きく異なり、「どの大学を受けるか」によって戦略を根本から変える必要があるのも医学部受験の特徴です。

このようなハードルを前にして、親御さんがつい口にしてしまいがちなのが「この成績じゃ無理でしょ」「そんな甘くないよ」といった言葉。

でも、それが子どものやる気をそいでしまうことも少なくありません。

高3からの医学部受験には、「一歩ずつ戦略的に進めていく」ことがとても重要です。

まずは得意・不得意科目を正確に把握し、限られた時間の中で、どの科目をどう伸ばしていくかのプランを立てる必要があります。

全科目を一気に底上げするのではなく、合格に直結するポイントから絞って強化していくのが現実的。

また、日々の生活リズムや勉強時間の確保も大きなカギ。

「医学部を目指す生活」に完全シフトすることで、短期間でも成果を出せる土台を作ることができます。

医学部はたしかに狭き門。ですが高3の時点でも、戦略次第で道はまだ十分にあります。

医学部を本気で目指すお子さんのために。親御さんができる3つのサポート

高3から医学部を目指すには、本人のやる気や努力はもちろん大切。

ですが実際のところ、それだけではなかなか乗り越えられないカベがあるのも事実。

ここでは、医学部を目指すお子さんを支えるために、親御さんだからこそできる3つのサポートを紹介します。

環境を整える(勉強に集中できる仕組みづくり)

どんなにやる気があっても、家の中がうるさい、勉強する場所がない、スマホが気になる、といった状態では、集中力は保てません。

まずはお子さんが、安心して勉強に向かえる環境づくりを意識してみてください。

  • 静かで集中しやすい場所に机を置く
  • 夜型生活を防ぐため、家族も早めに寝る
  • スマホとの付き合い方を一緒に考える

といった小さな工夫が、実は大きな差を生みます。

さらに、予備校や家庭教師などを利用する判断も、親の役割。

医学部を目指すなら、専門的なサポートをしてくれる予備校に入るほうがやはり有利。

予備校に入らなくても合格する人も、学費の安い大手予備校に入って受かる人もいますが、偏差値30台からの場合、手厚い指導・個別サポートのある予備校が適しています。

お子さんの性格や状況に合った予備校を探してあげるのは、親御さんしかできない大きなサポートです。

否定せず、関心を持って見守る

思春期の子どもにとって、親からの一言が自信につながることもあれば、やる気をなくすきっかけにもなります。

医学部を目指すと決めたとしても、最初から完璧に勉強できるわけではありません。

ときには模試の成績が下がったり、「やっぱり無理かも…」と口にすることもあるでしょう。

そんなときに、「どうせ無理なんでしょ」「もっとちゃんとやりなさい」といった言葉ではなく、「ここまでよく頑張ってるね」「応援してるよ」など、肯定的な言葉をかけてあげることがとても大切です。

また、「どんな大学を考えてるの?」「どういう医師になりたいの?」と、勉強だけでなく将来への関心を示すことで、子どもは「信じてもらえている」と感じ、モチベーションを保ちやすくなります。

情報収集と戦略設計を一緒にする

医学部受験は、大学ごとに出題傾向や入試方式がまったく異なります。

共通テスト利用型・一般入試・推薦入試・地域枠・学費の違いなど、情報量は膨大。

受験に向けた勉強もある中、お子さんひとりで全てを調べて対策を考えるのは、正直かなり大変です。

だからこそ、親御さんが一緒になって情報を集め、進路の選択肢を整理してあげることが大きな力になります。

たとえば、

  • 私立医学部の中で学費が抑えられる大学は?
  • 推薦枠がある高校の実績はどうなっている?
  • 地域枠や再受験者に有利な大学は?

といった調べ物をしてあげるだけでも、方向性が明確になり、勉強の集中度が変わります。

また、医学部予備校では、面談などで入試戦略まで含めたサポートをしてくれるところも多いため、入塾を考えるのも良いでしょう。

まとめ|高3で偏差値30台でも、取り組み・戦略しだいで医学部合格は可能

高3で偏差値30台、これは確かに、医学部を目指すには厳しい状況です。

ただ、完全に無理というわけではありません。

紹介したように、現役のときに偏差値30台でも、翌年には医学部に合格した生徒さんもいます。

そしてその背景には本人の努力だけでなく、環境づくりや親御さんの支えがありました。

医学部受験は、簡単な道ではありません。

ですが今すぐ動き出せば、その分だけ可能性は広がります。

「うちの子には無理かも…」と不安に感じている親御さんにこそ、今一度、「本当にそうだろうか?」と立ち止まって考えてみてほしいです。

お子さんの可能性を信じ、今できるサポートを始めることで、1年後にはまったく違う景色が見えているかもしれません。

なお、医学部合格を本気で考えるなら、やはり医学部予備校に入るのがおすすめ。

ここで少し紹介した京都医塾を始め、基礎を徹底することで今の学力が不安でも医学部受験をサポートしてくれる予備校もあります。

エリア別におすすめの予備校をランキング形式で紹介しているため、ぜひ参考にして気になる予備校は相談や資料請求などしてみてくださいね。