「医学部受験のために塾や予備校へ通っているのに、なぜうちの子は成績が伸びないんだろう…」
週に何回も塾へ通い、家でも机に向かっている。それなのに模試の判定はEのまま。本人も真面目に取り組んでいるのに、結果が出ない。
努力しているのに報われない状況は、お子さんにとってもつらく、見守る側の親御さんも「このままでいいのか」という不安や焦りが募っていくと思います。
大学受験生が塾・予備校へ通っているのに成績が上がらない場合、学習や生活を振り返ると原因が見えてくることが多いです。
この記事では、盲点になりやすいポイントを整理し、これからお子さんがどう学習していくべきか、親御さんはどのようにサポートするべきかを解説します。
塾や予備校に「通うだけ」では成績は伸びない
塾や予備校に入れば、成績が上がる。
そんな期待を抱いてしまうのは、ある意味当然のこと。
実際、カリキュラムも整っていて、受験に特化したプロの先生が教えてくれるため、効果が出て当たり前のように感じると思います。
ですが医学部医学科のようなハイレベルな受験では、ただ「授業を受ける」だけではなかなか成果につながりません。
授業の内容をきちんと理解し、自分の中に落とし込むまでには、復習や自習の時間が不可欠。
ですが、学校での時間や通塾に時間を取られ、授業以外での学習が十分にできていない受験生はたくさんいます。
また、大手予備校のような集団形式の授業では、わからないことがあってもそのままにしてしまいがち。
「授業についていけているようで、実は理解があいまいだった」というケースは、成績が伸び悩む原因としてよく見られます。
予備校に通っている=安心、ではなく、予備校を活用してお子さんが主体的に勉強する姿勢が大切です。
お子さん本人の学習方法が確立していない場合も
成績が伸びない理由として見落とされがちなのが、「そもそも勉強のやり方が間違っている」というケース。
塾や予備校でどれだけ授業を受けても、「このやり方で進めれば成績が上がる」という取り組みができていないと、なかなか結果にはつながりません。
- ノートをていねいに取るだけで満足してしまう
- 問題集を「ただこなす」ことが目的になってしまう
- 自習室に長時間いるけれど、集中できずスマホを見ている
上のように、表面的には一生懸命やっているように見えても、実は学習効果が薄く、学力の伸びにつながらないことはよくあります。
医学部受験では、「自分がなぜ間違えたのか」「どの部分が曖昧なのか」といった自己分析がとても大切。
ただ数をこなすのではなく、理解の質を高めることが求められます。
また、自習の計画が立てられていなかったり、苦手分野の対策が後回しになっていたりすることも多いです。
塾や予備校はあくまで「サポート」であり、その環境をどう活用するかはお子さんにかかっています。
「一生懸命やっているのに成果が出ない」の裏には、勉強の仕方そのものに問題があるかもしれません。
医学部受験には「思考力」も必要
医学部入試に必要なのは知識量だけではなく、近年の入試では思考力や論理的に考える力がますます重視される傾向にあります。
たとえば、物理や化学では公式を覚えているだけでは解けない応用問題が多く出題され、英語も単語力や文法知識だけでなく、長文を読み解く読解力が必要です。
国公立医学部を目指す場合は必須の共通テストも、表やグラフを読み取る問題など、単なる暗記では太刀打ちできない内容が増えています。
さらに小論文や面接では「自分の考えを筋道立てて伝える力」、国公立医学部の二次試験では記述力が必要と、日頃から思考力を鍛えることが非常に大切です。
塾や予備校の授業では時間に限りがあり、知識のインプットが中心になりがち。
だからこそ、自分で考える時間を意識的に確保しないと、思考する力が育たないまま受験を迎えてしまうことになるのです。
親御さんが気づきにくい、勉強以外の原因が隠れていることも
- 「うちの子、やる気がないのかな」
- 「もっと本気になってほしい」
こう感じるとき、実は勉強そのものではなく、学習以外の部分に原因があるかもしれません。
たとえば、夜遅くまでスマホを触っていて睡眠不足だったり、学校・予備校・家庭のトリプルプレッシャーで疲れきっていたり。
学生生活での人間関係も、多感な時期のお子さんには大きな悩みになることもあります。
友達との関係が上手くいっていない、気になる人がいてほかのことに気が回らない、など、勉強に集中できない状態が続いていても、本人が大きな原因と思っていないことも。
また、医学部を目指すとなると周囲の期待も大きく、プレッシャーに押しつぶされそうになっているお子さんもいます。
真面目で我慢強いタイプほど、「つらい」「限界かも」と言えずに、黙って耐えていることもあるのです。
志望理由があいまいで、自分の目標に確信が持てていない状態だと、どこかモチベーションも上がりきらず、頑張っているのに手応えがない、という負のループに陥りがち。
学力だけを見ていると気づきにくいですが、コンディションやメンタル面への目配りも、実は成績を左右する大事な要素です。
医学部受験は授業だけでなく、きめ細かいサポートのある医学部予備校が適している
医学部受験には勉強の量と質はもちろんですが、勉強の仕方や受験生としての生活面、メンタル面まで、トータルでサポートしてくれる「医学部予備校」が効果的。
もともと自分で学力を伸ばしていけるお子さんなら問題ありませんが、今の塾や大手予備校などで結果が出ていない場合、根本的なところから全てサポート・アドバイスしてもらいながら改善するほうが、早く結果につながります。
医学部予備校では医学部受験に精通した先生が授業をしてくれるだけでなく、
- 志望校合格までにやるべきカリキュラムの提案
- 自習の時間で何に取り組むか
- 日々やるべきことを自習で消化できているかの確認
- スタッフによる声掛け・面談でのメンタルサポート
など、医学部受験に必要なきめ細かいサポートを総合的に提供してくれます。
もちろん費用は必要ですが、本気でお子さんの勉強や生活を見直し、改善を図るなら、検討するのも良いでしょう。
まとめ:今は学力が伸びなくても、これからの取り組みを見直すことで挽回できる
頑張っているのに学力が伸びない状況は、お子さんにも親御さんにもつらいもの。
頑張った分だけ学力が伸びていけば、お子さんもさらにモチベーションが高まり、志望校合格への道筋が見えてきます。
そのためには、1度お子さんの取り組みや生活・メンタル面を、ひと通り見直すことが大切。
そして現状が把握できたら、合格に向けて本当に必要なことに取り組む必要があります。
お子さん自身で意識を変えられそうなら切り替えれば良いですが、難しそう、現状のままになりそうという場合は、医学部予備校に入り直すのもひとつの選択肢。
特に医学部の受験が少しずつ近づいてきているなら、少し考え始めた今が挽回のチャンスといえます。
正しい取り組みを継続できれば、きっと目標がぐっと近づいてくるはずです。
なお、医学部予備校は全国展開しているところもありますが、1校舎のみで運営されている予備校も多いです。
エリア別におすすめの予備校をランキング形式で紹介しているため、ぜひ参考にして、気になる予備校は相談や資料請求などしてみてほしいと思います。