医学部を目指すなら、レベルの高い学習は必須。「Z会」は多くの医学部受験生や東大・京大の受験生が活用している、定番の通信教育です。問題は良問揃いで、毎月の添削問題をこなすことで高いアウトプット力を身につけられます。
大学受験の教材はたくさんあり、その中には評判の良いものも多いです。ただ、Z会は本当に長く支持されていて、常に質の高い問題を提供し続けてくれています。これから医学部への勉強を始めるなら、Z会を考えてみるのはオススメです。
ある程度の基礎力がないと続けられませんが、その分こなしていけば非常に高い実力が身につきます。
Z会は医学部受験にピッタリ。評判が良いだけでなく、2019年の医学部合格者1,353人と実績も高い
Z会は「良問が多い」「難しいけど力がつく」と評判の教材。これはただのイメージではなく、データで裏付けされています。
公式サイトで公表されている2019年度の実績は、Z会を活用して医学部に合格した人は1,353人!(ちなみに東大:967人、京大:948人)。
【主な予備校の医学部合格実績】
(2019年度)
駿台 | 4,664人 (国公立:1,940人・私立:2,724人) |
河合塾 | 3,894人 (国公立:1,630人・私立:2,264人) |
メディカルラボ (医学部専門予備校) |
1,037人 (国公立:149人・私立:888人) |
Z会 | 1,353人 |
受講者数が多い駿台や河合塾に比べると劣りますが、Z会は大手の医学部専門予備校であるメディカルラボより高い合格実績となっています。
もちろん合格実績の数字だけで決めるのはおすすめしませんが、ひとつの目安にはなるはずです。
現役生だけでなく、自宅浪人や再受験生にもおすすめ。自分のペースで勉強できる
Z会の大きなメリットとして、「自宅浪人生や再受験生でも勉強しやすい」という点が挙げられます。
予備校はとても高額ですが、Z会は1講座あたり月5,980円(税込)。この金額で質の高い教材を提供してもらえるなら、使う価値は十分あります。
自宅浪人は時間がたくさんありますが、Z会なら自分のペースで解き進められます。再受験生は仕事などで時間がない中で勉強することになり、「時間あたりの学習密度」が大切。Z会に集中して取り組むことで、常に質の高さを保てます。
最大のメリットは「良問」と「添削」。問題の質には定評があり、添削でアウトプット力を磨ける
Z会を活用する最大のメリットは、「良問」と「添削」です。
Z会は以前から問題の良さに定評があり、難関大学を受験する人にも「素晴らしい問題が多い」「解いていて面白い、やりがいがある」のような高評価を得ています。
また、Z会は単に大学の入試問題を選んで教材に収録する形ではなく、必要に応じて改編しています。つまり勉強する人がより多くの学びを効率良く得られるよう、問題の構成が考えられています。
1問1問がこうしてこだわった問題のため、Z会の問題は解けば解くほど味が出てきます。復習してしっかりモノにすれば、かなりの実力アップが期待できるはずです。
さらにZ会は「添削問題」があり、毎月記述の練習ができます。
国公立大学の問題は選択肢や穴埋めではなく、英語では日本語訳や英文を、数学や理科では解く過程を書く必要があります。これは続けて練習しないと上手くなりませんが、Z会なら添削問題を解くことで自然に力をつけられます。
また、添削問題はZ会スタッフが満を持して出題する問題。つまり「良問中の良問」といえて、これが多くの受験生にZ会が支持される理由となっています。
本科の医学科コース講座を中心に、必要に応じて小論文などの専科も取るべき。添削をこなしつつ、ひたすら問題を解く!
Z会は「本科」と「専科」に分かれています。
専科:英作文や小論文、数3など、特定分野を集中的に学べる講座
本科には「医学科コース」があり、これが医学部受験生のメイン講座。医学部の入試問題や医学部の傾向に合わせた問題がふんだんに取り入れられています。
本科は英語・数学・物理・化学・生物と用意されているため、まずは必要なものを取ると良いです。全て取ると消化不良になりやすいため、まずは2〜3講座くらいで始めましょう。もし国語が必要なら医学部コースではありませんが、難関大向けのものを取ると良いです。
本科は3〜8月が標準レベル、9〜12月が実践演習、1〜2月が直前演習と、期間ごとに必要な力を養えるようになっています。
専科は共通テスト攻略・英文速読読解・英作文応用・数3応用・有機化学総合演習・医療系小論文などがあり、1年通しての講座と半年間で終わる講座があります。「得意を伸ばしたい」「集中的に学びたい」など、必要に応じて取ると良いです。
▶「Z会の教材見本・サンプル」
「教えてZ会!」で質問もできるため、わからない点があっても大丈夫
Z会は基本的に独学で進めますが、質問できるサポートがあります。「教えてZ会」というサービスで追加料金はかからず、Z会のマイページから質問すると3日以内(日曜・年末年始は除く)に答えてもらえます。
ただしあまりに疑問点が多い場合、Z会をスムーズに進められません。この場合は講座を別のコースに変更するか、ほかのサービスのほうが向いているかもしれません。
Z会だけでも医学部合格はできるが、市販の問題集で問題数はこなしておくべき
予備校や家庭教師を利用しなくても、Z会だけで医学部に合格することはできます。テキスト冊子の問題を解いて添削問題をしっかり出せば、これだけで相当な学力が身につきます。
ただ、医学部は「的確かつスピーディに問題を処理する力」も求められるため、入試標準レベルの問題はテキパキと解けるように練習する必要もあります。これには標準レベルの問題集でたくさん問題を解くことも大切なため、市販の問題集も併用すると良いです。
医学科コースの料金は1講座あたり月5,980円、専科は月3,500円(税込)
Z会の医学部コースは、予備校などに比べるとオトク。本科は1講座あたり月5,980円で、専科は月3,500円(それぞれ税込)です。また、まとめて申し込むと料金は下がるため、本科3講座セットを12ヶ月払いなどで受講するのがオススメです。
【医学部・本科コースの料金(税込)】
1ヶ月 | 月5,980円 |
6ヶ月一括払い | 34,080円 (月あたり5,680円) |
12ヶ月一括払い | 60,984円 (月あたり5,082円) |
【医学部・専科コースの料金(税込)】
1ヶ月 | 月5,980円 |
6ヶ月一括払い | 19,950円 (月あたり3,325円) |
12ヶ月一括払い | 32,725円 (月あたり2,975円) |
【本科3講座を申し込む場合】
(3講座セット割引(月500円割引)を適用)
1ヶ月 | 17,440円 |
6ヶ月一括払い | 99,240円 (月あたり16,540円) |
12ヶ月一括払い | 176,952円 (月あたり14,746円) |
月あたりに換算すると1万5千円ほどで、大手予備校に比べるとずっとお値打ちです。
良問+添削問題での記述練習+質問サポートがあることを考えると、かなり良いと思います。
Z会での医学部対策が向いている人
Z会は良い教材ですが、正直なところ向き不向きがあるのは事実。Z会での医学部受験対策が向いているのは、次のような人です。
- 独学でどんどん勉強できる人
- 継続力があると思う人
- 今の時点で偏差値が60以上あり、基礎力がある人
- 学びのある問題を追求するのが好きな人
- 最高峰レベルの問題に挑戦したい人
- 再受験で効率よく時間を使いたい人
- なるべく予算を抑えたい人
ひとつの問題から得られることはとても多く、ハイレベルな受験生もうなる内容です。
ただしその分、使う人を選ぶ面もあるため、自分に合いそうかを考えてから始めると良いですね。