医学部は標準レベルの大学でも、他学部の難関レベルくらいの難易度があります。そのためしっかり対策しないと、合格できません。
ここでは、医学部に合格するために意識するべきポイントを8つ紹介します。全て大切なので、普段から「自分はできているだろうか?」と振り返ってみてください。
- 1 医学部受験で合格するために気をつける、8つのポイント
- 1.1 1. 医学部を受ける人は相当に勉強している!油断できないことを再認識する
- 1.2 2. 教科書の内容は、細かな部分まで理解・暗記。問題演習でミスしたら教科書に立ち戻る
- 1.3 3. 多くの医学部は「標準レベルの問題をいかに落とさないか」で決まる。難問は後回し
- 1.4 4. 使う参考書・問題集はなるべく絞り、繰り返し復習。「何が分かってないのだろう」と分析する
- 1.5 5. 家で解けても、本番でできないと意味がない。模試や時間を測るなどで「アウトプット力」を意識
- 1.6 6. 時間は限られている!勉強のつもりが「作業」になっていないか考えて、効率的に学習
- 1.7 7. 周りの人に流されないように気をつける。やるべきことを淡々とやるだけ
- 1.8 8. 医学部受験はメンタルも大切。「自分なら必ずできる」と信じて勉強する
- 2 勉強することは大切!取り組み方も意識しよう
医学部受験で合格するために気をつける、8つのポイント
- 医学部を受ける人は相当に勉強している!油断できないことを再認識する
- 教科書の内容は、細かな部分まで理解・暗記。問題演習でミスしたら教科書に立ち戻る
- 多くの医学部は「標準レベルの問題をいかに落とさないか」で決まる。難問は後回し
- 使う参考書・問題集はなるべく絞り、繰り返し復習。「何が分かってないのだろう」と分析する
- 家で解けても、本番でできないと意味がない。模試や時間を測るなどで「アウトプット力」を意識
- 時間は限られている!勉強のつもりが「作業」になっていないか考えて、効率的に学習
- 周りの人に流されないように気をつける。やるべきことを淡々とやるだけ
- 医学部受験はメンタルも大切。「自分なら必ずできる」と信じて勉強する
1. 医学部を受ける人は相当に勉強している!油断できないことを再認識する
まず、医学部を受験する人は、本当に相当勉強しています。油断すると不合格になることを、再認識しましょう。
医学部を目指す人は「自分は勉強ができる」と思っている人が多いです。また、進学校に通っていたり、周りに頭のいい友達がたくさんいたりすることも多いです。
これは良いことではあるのですが、逆に油断してしまう原因になってしまうことがあります。
アリとキリギリスの話ではありませんが、「まあ大丈夫でしょ」と軽く考えていると、最後は猛烈に努力している人に抜かされてしまう可能性があります。油断せず、徹底的にやりましょう。
こうした「やり切る姿勢」は、医学部に入ったあとや医師になってからもきっと役に立つはずです。
2. 教科書の内容は、細かな部分まで理解・暗記。問題演習でミスしたら教科書に立ち戻る
医学部入試は難しいといっても、出題される問題のベースは「教科書の内容」。「教科書で説明されている知識を、どれだけしっかり理解しているか?」が大切です。
教科書は太字で書かれている部分に目がいきがちですが、「参考」や「発展」として書かれている内容や、小さな文字で書かれている項目もあります。医学部の入試問題はこうした細かなところまで問われるため、教科書を隅々まで理解・暗記しておく必要があります。
ただ、教科書を何となく読んでいるだけでは、頭に入ってこないことがあります。問題を解いてミスしたときに、教科書の該当部分に立ち戻りましょう。
たとえば化学の飽和蒸気圧の問題で間違えたら教科書に戻り、該当の部分を全て読んで理解し直します。すると「ふーん」と読み流していた参考や実験の内容も、頭に入りやすくなります。
3. 多くの医学部は「標準レベルの問題をいかに落とさないか」で決まる。難問は後回し
医学部入試は難しいですが、多くの大学で求められることは「標準〜やや難レベルの問題を、いかにミスなく解けるか?」です。
テストの成績が良い人は、つい難問にチャレンジしたくなることが多く、「ひとつの難問をじっくり考えることで、思考力が磨かれる」という考えも確かにあります。
ただ、医学部入試で問われるのは「処理能力」。ほとんどの受験生が解けない難問を解く力ではなく、標準的な問題をいかに的確に速く処理できるかがポイントです。
まずは各教科で「標準レベルの入試問題は、まず落とさない」というレベルに持っていきましょう。そして志望校に合わせて必要があれば、難問にも取り組むと良いでしょう。
4. 使う参考書・問題集はなるべく絞り、繰り返し復習。「何が分かってないのだろう」と分析する
これも勉強ができる人によくあるパターンですが、「あの参考書がわかりやすい」「この問題集は良問ばかり」のような話を聞くと、つい買いたくなってしまいます(笑)
ただ、あれこれ教材を買っても、実際に解いて「この問題はもう解ける」という状態に仕上げないと意味がありません。
参考書や問題集を購入すると、やるべきことが増えます。教材が多いほど手が回らなくなってしまい、結局なにも身につかなくなる可能性が上がります。
医学部に合格する人の多くは使う教材を絞り、繰り返し復習しています。何度も解くことで知識や理解が深まり、応用が利くようになります。「あの問題集も良さそうだな」という気持ちも分かりますが、手持ちの教材があるなら、それに集中しましょう。
また、何度も復習していると答を覚えてしまい、曖昧な部分があっても流してしまいやすいです。そのため「本当に大丈夫かな?」「何が分かっていないのだろう」と立ち止まるようにしましょう。
5. 家で解けても、本番でできないと意味がない。模試や時間を測るなどで「アウトプット力」を意識
「もうかなりの問題をサクサク解けるようになった。合格が見えてきたかも・・」
こんなふうに思っても、油断は禁物。家で解けても本番で解けなければ、意味がありません。
学校のテストでも「普段は解けてたのに、テストでは焦って解けなかった」ということがあるはず。本番は緊張感があるため、普段の力を100%出すのは難しいのです。
医学部の入試で自分の力を出し切るには、普段から「アウトプット」を意識することが大切。
これはスポーツをイメージすると分かりやすいです。
たとえば野球は、「普段の練習」→「練習試合」→「本番の試合」という流れのはず。普段の練習が本番でいきなりできるわけではないため、必ず試合を想定した練習試合をするのです。
受験の場合、インプットは「家での勉強」、アウトプットは「模試」です。模試は本番ほどではないにしても、ある程度の緊張感があります。そのため定期的に模試を受けることで、今の学力をチェックできるだけでなく「アウトプット力」も鍛えられます。
野球も練習試合をこなすほど、上達しやすいです。模試もできれば1〜2ヶ月おきに受けて、自分の力を磨きましょう。
また、模試は何度も受けられるわけではないため、代わりとして「時間を測って解く」という方法もあります。過去問をひと通り、時間を測って解いてみると良いです。場所を変えて時間を測って解けば、模試ほどではなくても良い練習になります。
6. 時間は限られている!勉強のつもりが「作業」になっていないか考えて、効率的に学習
医学部は受験科目が多いです。基本的に多くの大学で、主要5教科全てを勉強しないといけません。つまりただ勉強するのではなく、「効率」も大切です。
面接や小論文を除けば、医学部の入試は「問題を解けるか?」で決まります。つまりまず時間をかけないといけないのは、「問題を解くこと」そして「ミスなく問題を解けるようにすること(復習)」です。
生活を振り返ると、「勉強した気になるだけ」という行動が意外とあります。暗記項目をノートにまとめる、計画表を作る、参考書や問題集を選ぶなどは全て問題を解くために間接的なメリットはあるものの、直接的に効果のあるものではありません。
繰り返しますが、まず大切なのは「問題を解くこと、理解できるように復習すること」。ムダな時間はなるべく省き、知識と問題のインプットに注力しましょう。
7. 周りの人に流されないように気をつける。やるべきことを淡々とやるだけ
進学校や医学部の予備校では、周りの人がいろんな勉強の話をしているはず。「あの先生はすごく分かりやすい」「あの問題集がいい」「今こんな勉強をしている」など、つい「なるほど、いい話を聞いた」となることもあると思います。
ただ、こうした話を聞いて「あの予備校を調べてみよう」「本屋に行ってみよう」のような行動をとると、また時間が過ぎてしまいます。
しつこいですが、本当にやるべきことは「問題演習と復習」です。情報に流されるほど合格から遠のいてしまうため、やるべきことを淡々とこなしましょう。
ちなみにこれは、友達と一緒に頑張ることを否定しているわけではありません。一緒に医学部を目指す友達はとても大切で、「アイツが頑張ってるから自分も頑張ろう」と思えたり、お互いに励まし合ったりすることができます。友達だからこそ皆で合格できるよう、あえて距離をとることも必要です。
8. 医学部受験はメンタルも大切。「自分なら必ずできる」と信じて勉強する
最初のポイントで、「自分は勉強ができる」と思っていると、油断につながると説明しました。ただ、勉強していると不安になることもあるもの。「本当に大丈夫かな・・」「模試ができなかった。ヤバいかも・・」と思ったときは、「自分は絶対できる」と信じましょう。
医学部受験は勉強も大切ですが、メンタルも大きく影響します。世の中の人の命を守るということは、どんなことにも動じないメンタルが必要です。少し大げさかもしれませんが、医学部受験という機会はメンタルを試されている面もあります。
傲慢な態度になるのは駄目ですが、気持ちがブレそうなときは自分に自信をもちましょう。普段の勉強、模試、入試といつでも冷静にいられることで、医師としての資質も養われるはずです。
勉強することは大切!取り組み方も意識しよう
ここまで紹介した8つのポイントを押さえて勉強すれば、より学力を高めやすくなるはずです。勉強は大切ですが、取り組み方で差が生じます。「質の高い学習ができているだろうか?」とときどき振り返ってみましょう。