ひとことで医学部といっても、国公立大学と私立大学の医学部では難易度が大きく変わります。私立大学は国公立に比べると科目数が絞られて狙いやすく、学費の問題がクリアできれば考えてみるのも良いでしょう。
また、医学部受験に向けて勉強する場合、予備校を利用する人も多いです。予備校は合格実績を出していますが、その数字を見ていると、私大に強い予備校がどこか見えてきます。
ここでは医学部の予備校について、私立大学医学部の合格実績をランキング形式で紹介します。予備校選びの参考にしてほしいと思います。
私立大学医学部・合格実績ランキング2020!医学部専門予備校+大手予備校3社
医学部専門予備校の2020年度 私立大学医学部・合格実績ランキング
※数字は全て医学部医学科・最終合格者の数(2次試験通過者)
順位 | 予備校 | 医学科合計 |
国公立 |
私立 | 校舎数 |
1 | メディカルラボ | 1037 | 149 | 888 | 27 |
2 | 富士学院 | 341 | 44 | 297 | 8 |
3 | メルリックス学院 | 221 | 0 | 221 | 3 |
4 | 北九州予備校 | 506 | 294 | 212 | 13 |
5 | メビオ | 182 | 3 | 179 | 1 |
6 | YMS | 198 | 20 | 178 | 1 |
7 | 名門会 | 226 | 49 | 177 | 家庭教師 あり |
8 | 野田クルゼ | 174 | 21 | 153 | 1 |
9 | メディックTOMAS | 157 | 16 | 141 | 5 |
10 | 代官山メディカル | 98 | 0 | 98 | 1 |
大手予備校3社の2020年度 私立大学医学部・合格実績ランキング
※数字は全て医学部医学科・最終合格者の数(2次試験通過者)
順位 | 予備校 | 医学科合計 | 国公立 | 私立 |
1 | 駿台 | 4729 | 1905 | 2824 |
2 | 河合塾 | 3648 | 1374 | 2274 |
3 | 東進ハイスクール | 1375 | 777 | 598 |
私立大学医学部の合格実績から見る、予備校選びの目安
私立大学の合格者数を上から参考にするのも良いですが、数字を見ていると以下の点にも気づきます。合格実績を目安にしつつ、ベストな予備校を選びましょう。
メディカルラボ・富士学院は高い実績!メルリックス学院も私大に絞るならおすすめ
順位 | 予備校 | 医学科合計 | 国公立 | 私立 | 校舎数 |
1 | メディカルラボ | 1037 | 149 | 888 | 27 |
2 | 富士学院 | 341 | 44 | 297 | 8 |
3 | メルリックス学院 | 221 | 0 | 221 | 3 |
まずはランキング上位の3予備校。メディカルラボは圧倒的な数字で、私大医学部を目指すなら万全のカリキュラム・環境・サポート体制が整っています。
メディカルラボの実績が大きいのは校舎数が多いのも要因ですが、それを差し引いてもしっかり学べる予備校。また、校舎が多いことで、「全国の医学部入試に関する情報が、いち早く入ってくる」というメリットもあります。
富士学院も校舎数から考えるとメディカルラボと同程度の実績で、考えてみる価値は十分あります。
また、メルリックス学院にも注目するべき。3校舎で221人という合格実績で、実は1校舎あたりで考えるとメディカルラボや富士学院よりも高いことになります。
メルリックス学院は東京・渋谷にあるため、利用できる人は限られます。関東エリアに住んでいて私大医学部に絞るなら、メルリックス学院も候補としておすすめ。ほかの条件も含めて絞りましょう。
メビオ・YMS・野田クルゼ・代官山メディカルも、私大の合格実績が豊富。環境や予算、アクセスなどで比較を
順位 | 予備校 | 医学科合計 | 国公立 | 私立 | 校舎数 |
5 | メビオ | 182 | 3 | 179 | 1 |
6 | YMS | 198 | 20 | 178 | 1 |
8 | 野田クルゼ | 174 | 21 | 153 | 1 |
9 | メディックTOMAS | 157 | 16 | 141 | 5 |
10 | 代官山メディカル | 98 | 0 | 98 | 1 |
ランキング5位以下にも注目してみましょう。
人気の医学部予備校であるメビオ・YMS・野田クルゼは、1校舎で150人を超える合格者を輩出しています。全国に校舎があるメディカルラボなども良いですが、メビオ・YMS・野田クルゼも実績が高くておすすめ。
YMS・野田クルゼ(どちらも東京)は国公立にも強く、幅広い医学部入試に対応できます。メビオは大阪の天満橋にあるため、関西エリアで医学部を目指す人向けです。
代官山メディカルも私立に絞るならおすすめ。1校舎で98人と、十分な実績があります。雰囲気やアクセスが気に入ったら、候補として考えてみてください。
大手予備校は駿台・河合塾がリード。どちらもカリキュラムの質・サポート体制は充実しているため、相性で選ぶのも良い
順位 | 予備校 | 医学科合計 | 国公立 | 私立 |
1 | 駿台 | 4729 | 1905 | 2824 |
2 | 河合塾 | 3648 | 1374 | 2274 |
3 | 東進ハイスクール | 1375 | 777 | 598 |
医学部専門予備校は質の高い授業だけでなく、個別指導やきめ細かいサポート・学習管理がメリット。これに対して駿台・河合塾・東進ハイスクールの大手3社は、有名講師による質の高い授業が特徴。
大手予備校は医学部専門予備校に比べると費用も抑えやすいため、「授業がわかりやすければ、あとは自分で勉強できる」「学費が心配」という場合におすすめです。
3社とも実績は豊富ですが、駿台と河合塾が医学部に関してはリード。
駿台は理系科目に強く、授業時間が50分という特徴があります。河合塾は幅広い生徒に合いやすく、授業時間は90分と大学の講義時間と同じ。自分の勉強スタイルに合うと思うほうを選ぶと良いです。
最終決定は、実際に予備校の話を聞いて考えるべき!
予備校の合格実績は、どこに通うか考えるときの目安になるもの。ただ、実績の数字はあくまでも「参考」で、これだけを基準に決めるのは良くありません。
医学部に向けて本格的に勉強する場合、予備校は長くお世話になるはず。そのため最終的に通う予備校を決めるには、やはり実際に話を聞くことが大切です。
予備校は定期的に説明会や相談会、医学部受験セミナーなどを開催しています。こうしたイベントに参加すると予備校の環境や雰囲気、スタッフの対応を肌で感じられ、相性がわかります。