医学部予備校の野田クルゼを解説!1970年からの伝統で、合格実績も豊富

野田クルゼは東京のお茶の水にある予備校。1つの校舎で高い実績を出していて、1970年からの運営によるノウハウの蓄積があります。

学費は医学部予備校としては比較的良心的で、検討する価値は十分あり。専用の寮もあるため、遠方からの入学もできます。

ここでは野田クルゼについて、特徴や学費を解説します。

野田クルゼ基本データ

設立 1970年
校舎 東京都千代田区神田駿河台2-8 瀬川ビルディング 5F(本校)・3F(現役校)
御茶ノ水駅から徒歩1分
開校時間 8:30〜21:30
合格実績
※医学部医学科
最終合格
【2021】
国公立:19名
私立:184名
【2020】
国公立:21名
私立:153名
授業形式 ・少人数授業(5〜20名)
・個別指導
授業時間 90分
講師 野田クルゼ講師紹介
オリジナルテキスト
学費の目安 少人数授業の場合
高卒生:年間90〜320万円
現役生:年間20〜150万円
個別指導は予算に合わせて
オンラインコース
自習室
質問対応
食事の提供
(寮はあり)
寮の有無
中学生
再受験生
特待制度 ・優待試験(高卒生対象)
・過去の模擬試験成績
・医学部1次試験の合格
上記のいずれかで認定。要問合せ
独自模試
入学前の相談方法 ・資料請求
・電話問合せ
・個別相談
・体験授業

野田クルゼの特徴・メリット

  1. 1校舎で高い実績を誇る医学部予備校。全国でもトップクラスの数字。
  2. 20年以上の医学部指導経験がある講師も多数!医学部受験に精通したプロ講師陣。
  3. 1970年からの運営によるノウハウが詰まったオリジナル教材。
  4. 授業形式は少人数授業(5〜20名)・個別指導から選べる。
  5. 現役医学部生のチューターが学習の進捗を確認し、課題・今後の学習法を提案。質問・相談もできる。
  6. 授業前の10分間で課題チェック。単元終了後のテストや実力テストなどで、中間目標を設定。
  7. 医学部受験を熟知したスタッフが担任。定期的な面談でサポート。
  8. 独自の「クルゼ模試」を開催。医学部受験生の中で学力判定ができる。
  9. 自習室は1人1人に専用ブースを用意。

1校舎で高い実績を誇る医学部予備校。全国でもトップクラスの数字

野田クルゼは全国にある医学部予備校の中でも、高い合格実績を誇る予備校。医学部を専門とする予備校は私立に強いところも多いですが、野田クルゼは国公立の合格者も多いです。それだけ指導力・サポートが充実しているといえます。

【主な予備校における、国公立医学部の合格実績(1校舎あたり)】

2021 2020 2019
駿台(20校) 82.8名
河合塾(25校) 63.4名
YMS 23名 20名 15名
野田クルゼ 19名 21名
メビオ 5名 3名 2名

【主な予備校における、私立医学部の合格実績(1校舎あたり)】

2021 2020 2019
YMS 242名 178名 221名
メビオ 187名 179名 191名
野田クルゼ 184名 153名
代官山メディカル 119名 98名 97名
河合塾(25校) 116.8名
駿台(20校) 106.2名

※駿台は20校舎、河合塾は25校舎の平均。その他は1校舎のみの実績。医学部=医学部医学科。

(参考)大手予備校・医学部予備校の合格実績を比較!国公立・私立医学部に強い予備校は?

国公立医学部の合格者を1校舎で20名以上出している医学部予備校は、全国でYMS(東京)と野田クルゼ(東京)のみ。私立医学部の合格者を150名以上出しているのは、YMS(東京)・野田クルゼ(東京)・メビオ(大阪)しかありません。

20年以上の医学部指導経験がある講師も多数!医学部受験に精通したプロ講師陣

野田クルゼの講師は、20年以上もの医学部指導経験者が中心。各大学の入試問題や傾向に詳しく、志望校に合わせた指導をしてもらえます。1校舎で業界トップクラスの実績を叩き出す指導力は、先生の実力が大きな源泉になっています。

1970年からの運営によるノウハウが詰まったオリジナル教材

野田クルゼは1970年に設立され、そこから現在に至るまで継続して運営されています。医学部受験に関するノウハウや情報が長年に渡って蓄積されていて、テキストもこれまでの経験を活かして作られた濃い内容。野田クルゼの教材をフル活用して勉強するだけでも、医学部合格に十分な学力が身につくはずです。

授業形式は少人数授業(5〜20名)・個別指導から選べる

野田クルゼの授業形式は少人数授業または個別指導から選択。ただし中学生は個別指導のみです。野田クルゼはオンラインにも一応対応していますが、校舎での対面授業がメインとなっています(2022年現在)。野田クルゼの学習効果を十分に得るには、やはり校舎で受講するのがおすすめです。

少人数授業は1クラス5〜20名で、科目ごとでレベル別・学力別に編成。自分の実力に合わせたペースで学べます。講師は生徒さん1人1人に目が行き届くため、全員の学力や学習状況を把握しています。

個別指導は高卒・高3生は「MEDiCALWiN」、高1・2生は「Medical1」という名称で、医学部受験に精通した講師が1対1で指導してくれます。講師は選ぶことができるのも大きなポイント。授業は今の実力・理解度に合わせて進められ、志望校に特化した対策もしてもらえます。

少人数授業と個別指導で迷ったら、野田クルゼのスタッフに相談すると良いです。

現役医学部生のチューターが学習の進捗を確認し、課題・今後の学習法を提案。質問・相談もできる

野田クルゼには授業を担当する講師に加えて、「アシストスタッフ」というチューターがいます。

【アシストスタッフの役割】

  • 全員が現役医大生。近年の医学部・東大入試などをクリアした精鋭。
  • 各科目のわからない点、勉強法などを、自由に質問できる。
  • 医学部でのリアルな生活を聞くことができ、刺激になる。
  • 「T-WORK(Tutorial Workbook:学習評価手帳)」という手帳で、生徒さんの学習進捗・理解度をチェック。それを元に今の課題を発見し、解決策の提案。
  • 授業の10分前に課題のチェック、授業後にチェックテスト・採点・解説・振り返りも実施。

上のようにアシストスタッフはさまざまな役割を担っていて、野田クルゼに欠かせない存在。身近に現役医大生がいるという環境は大きな刺激になり、自習時間には積極的に相談へ行くと良いです。

単元終了後のテストや実力テストなどで、中間目標を設定

アシストスタッフが行う単元終了テストや実力テストで、クラス編成が行われます。医学部合格という最終ゴールの前に「上位クラスにステップアップ」という目標ができることで、高いモチベーションを保って勉強を進められます。

医学部受験を熟知したスタッフが担任。定期的な面談でサポート

トータルの学習管理や進路相談は、野田クルゼの担任スタッフが行います。生徒さんの学力・志望校から年間カリキュラムを提示。入学後は模試の受験後を中心に定期面談があり、生徒さん・保護者さんとも合格への道筋を確認できます。

また、講師やアシストスタッフに聞けないことも、担任が相談に乗ってくれます。さまざまな人に相談できて悩みを解消しやすいのも、野田クルゼのメリットといえるでしょう。

独自の「クルゼ模試」を開催。医学部受験生の中で学力判定ができる

野田クルゼは「クルゼ模試」という独自の模試を開催。医学部受験生の中での学力を判定でき、志望校に合格できるかの目安になります。河合塾や駿台の模試ももちろん良いですが、クルゼ模試は医学部に特化しているため、受けてみるのもおすすめです。

また、独自模試を開催できることは、「医学部のノウハウ・データが蓄積されている証拠」でもあります。

【独自模試を開催している予備校】

  • 駿台
  • 河合塾
  • 東進
  • メディカルラボ
  • 富士学院
  • YMS
  • 野田クルゼ
  • メビオ

上の予備校はいずれも合格実績が高く、予備校選びにおいて「模試を開催しているか」は、ひとつの基準になります。

自習室は1人1人に専用ブースを用意

自習室は校舎内にもちろんあり、1人1人に専用のブースが用意されます。また、自由に使えるロッカーも提供されるため、重い参考書や問題集をいちいち持ち運ぶ必要がありません。赤本などの教材ももちろん揃っているため、必要に合わせて活用できます。

野田クルゼの校舎は、御茶ノ水駅から徒歩1分と好立地。アクセスが良いのも、大きな魅力です。

寮は野田クルゼの専用寮。校舎までは電車移動が必要で、ほど良い距離感

野田クルゼは塾生だけが入居する専用寮「中野ヴィレッジ」も用意されていて、遠方からの人も利用しやすくなっています。

  • 男子寮・女子寮は分かれておらず、1棟のみ。
  • 都心の中でも、閑静なロケーション。
  • 入試直前期や講習期間など、短期滞在の利用もできる。
  • 全部屋ともワンルーム個室。A〜Dまで4種類の部屋を用意。
  • バス・トイレ付き(ユニットバス)。
  • 食事の希望もOK。要相談。
  • 家具・家電付き。
    (机・イス・ベッド・小タンス・洗濯機・冷蔵庫・本棚・床暖房など)
  • ごみ収集所あり。
  • 宅配ボックスあり。
  • 自習室・ラウンジあり。
  • 赤本などの受験対策教材も用意。
  • オートロックによるセキュリティ完備。
  • コンビニ・スーパー・レストラン・病院など徒歩圏内。
  • カウンセリング室があり、希望に応じてカウンセリングも受けられる。
  • 寮母さんが24時間常駐。
  • 寮費は年間155〜200万円ほど(部屋によって変動)。
Aタイプ Bタイプ Cタイプ Dタイプ
入寮費 150,000円 150,000円 150,000円 150,000円
年間実費 1,399,440円 1,606,500円 1,700,340円 1,756,440円
年間合計 1,549,440円 1,756,500円 1,850,340円 1,906,440円

もちろん費用はかかりますが、野田クルゼ生専用寮のため、集中して勉強できる環境が整っています。もともと予備校としての内容も良いため、より高い学習効果が期待できます。

野田クルゼの学費は少人数授業の場合、高卒生:年間90〜320万円、現役生:年間20〜150万円。個別指導は予算に合わせて調節できる

野田クルゼは学費を公式サイトに全て掲載していて安心。医学部予備校の学費は全体的に高いですが、野田クルゼはまだ良心的な金額です。

野田クルゼ 高卒生の学費

【集団授業コース】

※全て税込

内訳 国立医進
コース
スーパー
選抜コース
総合
コース
入学金 200,000円 200,000円 200,000円
教材費 120,000円 120,000円 200,000円
施設費 70,000円 220,000円 220,000円
授業料 479,800円 831,600円 優待A認定:
1,637,500円
優待B認定:
2,136,000円
面接認定:
2,560,600円
年間合計 869,800円 1,371,600円 優待A認定:
2,257,500円

優待B認定:
2,756,000円

面接認定:
3,180,600円

【個別指導コース】

※全て税込

内訳 フルサポート個別指導 個別指導のみ
入学金 100000円 100000円
施設費 220000円 なし
授業料 1時間10,700円(1コマ80分)
2科目35コマで998,900円
1時間10,700円(1コマ80分)
年間合計 1,251,470円〜 希望の授業数による

野田クルゼ 現役生(高1〜高3)の学費

【集団授業コース】

※全て税込。高1〜高3で共通。

講座数 入学金 教材費 月謝
1 30,000円 3,000円 15,760円
2 30,000円 6,000円 31,010円
3 30,000円 9,000円 45,250円
4 30,000円 12,000円 59,490円
5 30,000円 15,000円 71,710円
6 30,000円 18,000円 83,430円
7 30,000円 21,000円 95,650円

【個別指導コース】

※全て税込。高1〜高3で共通。

内訳 金額
入学金 30,000円
授業料 1時間8,100円
(1コマ90分)

野田クルゼがおすすめな人

以上を踏まえて、野田クルゼがおすすめなのは次のような人です。

  • 実績豊富な予備校がいい。
  • 大手予備校より学費が高くても、医学部に特化した予備校がいい。
  • 寮に入って勉強したい。
  • 中学生・現役生で本格的な医学部受験指導を受けたい。

野田クルゼはとにかく、正統派の医学部予備校。少人数指導または個別指導で医学部対策に特化したカリキュラムのため、学費が大手より高いのも納得できます。ただ、年間500万円や1,000万円近くかかることはなく、もちろん安くはないものの良心的といえます。

野田クルゼは長年のノウハウがあり、合格実績も豊富。医学部予備校としては学費も良心的で、おすすめの予備校

野田クルゼは数ある医学部予備校の中でも、高い実績を誇る予備校。長年の運営によるノウハウと情報の蓄積、経験豊富な講師による指導が、こうした数字を生み出しています。

学費もサービスの内容を考えると、十分に検討の余地あり。トータルでバランスの取れた、おすすめの予備校です。