東京・大阪に校舎がある医学部予備校メディセンス。指導・サポートの手厚さは評判で、今の塾生さんからの紹介や地方から入塾する生徒さんで、定員制の少人数クラス授業は満員で入れないことも。授業だけでなく「テラコヤ」という独自の自習カリキュラムで十分な学習量と知識の定着が期待でき、特に学力に不安がある状況からの私立医学部受験にはおすすめです。
ここではメディセンスの特徴と、ほかの予備校との比較を紹介します。
- 1 医学部予備校メディセンス基本データ
- 2 医学部予備校メディセンスの特徴
- 3 ほかの予備校との比較
- 3.1 河合塾・駿台は一流講師による集団授業。メディセンスは少人数授業で、自習もプロ講師が待機
- 3.2 メディカルラボは1対1授業のみで既卒:年間500万円、高3:年間300万円ほど。メディセンスは少人数制(2〜8名)・または1対1授業で、既卒:年間400万円、高3:年間200万円ほどと多少お値打ち
- 3.3 富士学院は少人数制・1対1の両方あり。メディセンスは自習もプロ講師が待機、環境もきれい。基礎からの医学部受験はメディセンスのほうが強みあり
- 3.4 東京のYMS・野田クルゼは、大阪のメビオは伝統ある医学部予備校。基礎を重視するならメディセンス
- 3.5 武田塾医進館は学習管理が中心で、授業は少なめ。メディセンスは授業があり、学習管理も当然あえる
- 4 医学部予備校メディセンスは、医学部受験に向けた環境が整った予備校。まずは相談を
医学部予備校メディセンス基本データ
校舎 | 【東京麹町校】 東京都千代田区麹町3-4-3 シエルブルー麹町 麹町駅3番出口からすぐ・半蔵門駅から徒歩5分 【大阪天満宮校】 大阪府大阪市北区東天満1-3-10南森町アーバンビル 大阪天満宮駅から徒歩3分・南森町駅から徒歩7分 ※オンラインコースあり |
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コース | 既卒生 | 【本科集団コース】 1クラス2〜8名の少人数授業コース 【基礎徹底コース】 基礎を重視する少人数授業(2〜8名)のコース 【個別授業コース】 1対1指導のコース 【オンラインコース】 オンラインでの学習が基本のコース |
現役生 | 【個別授業コース】 1対1指導のコース 【テラコヤコース】 自習スペースのみ利用するコース。 プロ講師が常駐し、質問・相談が可能。 【オンラインコース】 オンラインでの学習が基本のコース |
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講師 | ・授業を担当する講師は全て社会人プロ講師。 ・大学医学部生はTAとして、質問・相談を担当。 |
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寮 | メディセンスの専用寮・提携寮あり |
【学費(税込)】
既卒生 | 【本科集団コース・基礎徹底コース】 年間4,114,000円 |
現役生 (全学年) |
【個別授業コース】 年間1,980,000円 |
オンラインコース (全学年) |
月198,000円〜 |
テラコヤコース (全学年) |
月74,800円 |
医学部短期集中 個別指導 |
1時間16,500円 |
寮費 | 家賃:月65,000〜72,000円 管理費:24,000円 |
校内での食費 | 1食650円〜 |
※設備利用費・カリキュラム作成費・カリキュラム管理費は、授業料に含まれる。
【合格実績】
メディセンスは東京・大阪の2校で、2023年度の少人数制クラスは合計30名。その中の23名が一次試験合格、18名が進学確定となっています。
つまり
- 一次試験の合格率は約77%
- 医学部合格率(二次試験までの合格率)は60%
「4人に3人は一次試験を通過し、半数以上の人が二次試験を突破して医学部医学科に合格」という数値です。
医学部予備校メディセンスの特徴
- 少人数制(2〜8名)または1対1指導で、講師の目が塾生に行き届く環境。
- 偏差値30・文系出身・多浪でも合格実績多数。学力に不安があっても頼りになる。
- 授業を担当するのは社会人プロ講師のみ。大学生は質問の対応のみ。
- 自習時間も「テラコヤ」として、塾生任せにしない。教室に講師が待機し、質問・相談可能。
- 校舎は東京・大阪の2校。明るくキレイで、通いたくなる環境で、寮もあり。地方から入校する人が実は約半数。
少人数制(2〜8名)または1対1指導で、講師の目が塾生に行き届く環境
メディセンスの授業は少人数制(2〜8名)のクラス授業、または1対1での個別指導。教室は講師の目がしっかり行き届く環境で、毎回の授業をきちんと消化しながら学習を進められます。
授業で使う教材はオリジナル。講義ノートをタブレットなどでも確認できるため、自習も効率的です。
偏差値30・文系出身・多浪でも合格実績多数。学力に不安があっても頼りになる
メディセンスが特に力を入れているのが、「学力に不安がある状況からの医学部受験」。
偏差値30からの受験や文系出身、他の予備校で多浪(3浪以上)してしまっている生徒さんなど、「医学部合格は難しいのでは?」と言われるような生徒さんでも合格者を輩出しています。
こうしたことができる理由は、メディセンスの方によると「塾生さん1人1人にきちんと向き合うため」。少人数制の授業やテラコヤで講師に声かけをしてもらいながら自習できる環境があることで、これまで結果を出せなかった生徒さんも学力の伸びが実感できます。
また、偏差値30で本当に基礎からの学習が必要な場合、「正直に2年計画を提案することもある」とのこと。ほかの予備校には「必ず1年で合格させます」というところもありますが、メディセンスは責任もってそれぞれの塾生さんを受け持つため、伝えるべきことは正直に伝えるスタンス。
こうしたじっくり向き合う姿勢が、学力に不安のある塾生さんでもメディセンスで合格できる理由といえます。実際、「きちんとリアルな話をしてくれたのが良かった」ということで入塾を決める人もいるようです。
授業を担当するのは社会人プロ講師のみ。大学生は質問の対応のみ
メディセンスの授業を担当する講師は、プロの社会人講師。
- 大手予備校で指導経験がある講師
- ほかの医学部予備校で人気・実力が高い講師
など、高い実力をもつ先生を厳選して採用しています。
大手予備校出身の先生がメディセンスに来る理由は、1人1人の生徒さんを責任もってきめ細かく指導できること、医学部受験というハイレベルな講義のやりがいに加え、やはりそれだけの待遇を用意しているからとのことです。
ちなみに大学生のTA(ティーチングアシスタント)もいますが、質問や勉強の相談のみを対応。メインの授業を受け持つことはありません。
自習時間も「テラコヤ」として、塾生任せにしない。教室に講師が待機し、質問・相談可能
多くの予備校では「授業の質」には力を入れているものの、「自習は生徒さん任せ」というのが一般的。ただ、自習は時間をかけているように見えてもだらだらと勉強してしまったり、集中できていなかったりということがよくあります。
メディセンスは「テラコヤ」という仕組みで、自習も仕組み化。集中力・質・学習量をしっかり確保できる環境が整っています。
- 社会人講師が自習室に待機。講師室へ行く必要なく、すぐに質問・相談できる。
- 各科目の講師が、1週間で交互にテラコヤでの待機を担当。
- 教室にほかの塾生がいて、緊張感を保ちながら勉強できる。
- 講師がオリジナル課題を提供。
自習スペースはほとんどの予備校が用意していて、医学部予備校はいつでも質問できる環境があるところも多いです。メディセンスはこれに加え、「その場ですぐに質問できる」「教室でほかの生徒さんと一緒に自習する」というスタイルが大きな特徴。まさに寺子屋のような形式で、周りで頑張る受験生が自然と刺激になります。
また、オリジナル課題も提供されるため、これに日々取り組むのも良いでしょう。わからなければ質問できるため、その日で完結させることができます。
もちろん1人で勉強することもできるため、自分のスタイルに合わせた学習環境を選べます。
校舎は東京・大阪の2校。明るくキレイで、通いたくなる環境で、寮もあり。地方から入校する人が実は約半数
メディセンスは東京・大阪に2つの校舎があり、どちらもきれいな環境(上の写真は大阪校。公式サイトトップページの動画も大阪校)。思わず通いたくなるような空間で、勉強もはかどりやすくなります。
また、寮もあるため、地方からでも入校可能(月65,000〜72,000円)。実際メディセンスに入塾する生徒さんのうち、約半数が地方から(2023年現在)。寮に入り、受験勉強に集中して取り組むのもひとつの方法です。
寮は上のような感じで、きれいな部屋のワンルーム個室。もちろん上を見たらキリがありませんが、医学部受験のために集中して勉強するには十分な生活環境といえます。
ほかの予備校との比較
医学部の受験対策に力を入れている予備校はほかにもあり、メディセンスと迷うこともあると思います。
ここからは、人気の予備校とメディセンスを比較してみました。
河合塾・駿台は一流講師による集団授業。メディセンスは少人数授業で、自習もプロ講師が待機
河合塾・駿台 | メディセンス | |
授業形式 | 集団授業 (河合塾:90分・駿台:50分) |
少人数授業(2〜8名) または 1対1指導 |
講師 | 一流講師 | 社会人プロ講師 |
学費の目安 | 年間100〜150万円 | 既卒:年間約400万円 高3:年間約200万円 |
自習の環境 | 自習室あり | 自習室に講師が待機 課題も希望に応じてあり |
大手予備校の河合塾・駿台とメディセンスは、そもそも授業形式が大きく違います。きめ細かく指導・サポートをしてもらいたいなら、メディセンスです。
河合塾・駿台は集団授業でお値打ちな学費、メディセンスは少人数での授業か1対1の個別指導。メディセンスのほうが手厚い指導・サポートを受けられますが、河合塾・駿台は受験業界トップクラスの実力をもつ先生の授業を受けられるのがメリットです。
ただ、最近は授業の質は全体的に上がっていて、社会人でプロとして活躍している先生なら、一流講師には劣るものの、私立医学部受験レベルなら十分ていねいに教えられる人がたくさんいます。メディセンスでも良い授業は受けられるといえるでしょう。
また、メディセンスは講師・スタッフの目が1人1人の塾生に行き届きやすく、「テラコヤ」という自習スタイルで講師が待機。質問や相談をすぐにでき、希望に応じて課題も提供してもらえるのがメリットといえます。
メディカルラボは1対1授業のみで既卒:年間500万円、高3:年間300万円ほど。メディセンスは少人数制(2〜8名)・または1対1授業で、既卒:年間400万円、高3:年間200万円ほどと多少お値打ち
メディカルラボ | メディセンス | |
授業形式 | 1対1指導 (150分) |
少人数授業 (2〜8名・150分) または 1対1指導 |
講師 | 社会人プロ講師 | 社会人プロ講師 |
学費の目安 | 既卒:年間約500万円 高3:年間約300万円 |
既卒:年間約400万円 高3:年間約200万円 |
自習の環境 | 自習室あり 別室に医学生TA待機 |
自習室に講師が待機 医学生TA待機 課題も希望に応じてあり |
医学部予備校の大手といえば、メディカルラボ。授業が完全1対1指導という点が特徴で、先生がプロの社会人講師であることや医学部の受験情報を蓄積しているところなど、授業形式以外のポイントはメディセンスと似ています。
メディセンスにも1対1指導のコースはあるため、アクセスや校舎の環境などで選ぶのも良いでしょう。
ただ、メディセンスとメディカルラボで異なる点が、「自習の環境」。メディカルラボは自習は自分で進めるスタイルで、質問・相談があれば別室で待機している医学生TA(ティーチングアシスタント)のところへ行きます。
メディセンスは自習も「テラコヤ」というカリキュラムの一環として捉えられていて、社会人プロ講師が待機。質問・相談を受け付けてくれて、もちろん医学生TAも常駐。プロ講師が作成したオリジナルの課題も提供されるため、自習の環境はメディセンスのほうが充実しています。
富士学院は少人数制・1対1の両方あり。メディセンスは自習もプロ講師が待機、環境もきれい。基礎からの医学部受験はメディセンスのほうが強みあり
富士学院 | メディセンス | |
授業形式 | 少人数授業 (私立:最大8名・国公立:最大15名) または 1対1指導 |
少人数授業 (2〜8名・150分) または 1対1指導 |
講師 | 社会人プロ講師 | 社会人プロ講師 |
学費の目安 | 要問合せ | 既卒:年間約400万円 高3:年間約200万円 |
自習の環境 | 自習室あり 講師が待機 |
自習室に講師が待機 医学生TA待機 課題も希望に応じてあり |
メディカルラボと並んで人気の医学部予備校、富士学院。メディカルラボよりさらにメディセンスと似ていて、少人数授業の「富士ゼミ」と1対1指導の「個人指導」から選べます(オンラインもあり)。
富士学院は医学生ではなく、授業を行っている講師に質問・相談できますが、講師のところへ自分から行く必要があります。また、メディセンスのような、自習のときに取り組める課題はありません。やはり自習の環境は、メディセンスのほうが良いといえます。あとは見学・相談をして、校舎の学習環境やアクセス、スタッフの対応で決めると良いでしょう。
なお、富士学院の学費は要問合せですが、メディカルラボ・メディセンスと同じくらいではあるはずです。
東京のYMS・野田クルゼは、大阪のメビオは伝統ある医学部予備校。基礎を重視するならメディセンス
YMS |
野田クルゼ | メビオ | メディセンス | |
授業形式 | 少人数授業 (90分・1対1指導もあり) |
少人数授業 (5〜20名・150分) または 1対1指導 |
少人数授業 (平均7名・210分) |
少人数授業 (2〜8名・150分) または 1対1指導 |
講師 | 社会人プロ講師 | |||
学費の目安 | 高卒:年間100〜350万円 高3:年間60〜220万円 |
高卒:年間100〜350万円 高3:年間20〜120万円 |
高卒:年間500〜1,000万円 高3:年間20〜100万円 |
既卒:年間約400万円 高3:年間約200万円 |
自習の環境 | 自習室あり | 自習室あり 講師室で質問可能 |
自習室あり 講師室で質問可能 |
自習室に講師が待機 医学生TA待機 課題も希望に応じてあり |
東京にあるYMSと野田クルゼ、大阪にあるメビオも、医学部予備校として人気。この3校は独自の医学部模試も開催していて伝統ある予備校のため、安心感があります。
学費はYMS・野田クルゼ・メディセンスが横並びくらいの額で、メビオは授業をたくさん入れると高額。メビオは1コマの授業が3.5時間ととても長いため、授業が多くなるとそれだけ費用も高くなる仕組みです。ただ、ぼったくりというわけではなく、医学部受験への環境を万全に整えた結果、上のような料金になっています。
こうした中でのメディセンスの強みは、「基礎からの医学部受験に強い」という点と、「テラコヤでの充実した自習環境」といえます。YMS・野田クルゼ・メビオはハイレベルな医学部受験にも力を入れていますが、メディセンスは勉強に自信がない人でも着実にステップアップできる環境があるのはメディセンスです。
武田塾医進館は学習管理が中心で、授業は少なめ。メディセンスは授業があり、学習管理も当然あえる
武田塾医進館 | メディセンス | |
授業形式 | 1対1指導 学習管理が中心 |
少人数授業 (2〜8名・150分) または 1対1指導 |
講師 | 医学生講師 社会人講師 |
社会人プロ講師 |
学費の目安 | 既卒:年間約400〜500万円 高3:年間約85〜300万円 |
既卒:年間約400万円 高3:年間約200万円 |
自習の環境 | 自習室あり 講師が待機 |
自習室に講師が待機 医学生TA待機 課題も希望に応じてあり |
「授業をしない予備校」というコンセプトで一気に人気が広まった武田塾は、東京(渋谷)・大阪・福岡に「武田塾医進館」という医学部受験専用の校舎を設置しています。
授業では英語や数学などの解説はせず、使用する参考書や問題集の指定、そしてその進捗管理が主な内容です。
日々の勉強は参考書の解説を元に自分で取り組み、質問があれば武田塾医進館の校舎にいる講師に相談。授業で確認テストが実施され、疑問点を残さないように学習が進められます。
武田塾医進館とメディセンスは授業スタイルが大きく違うため、どちらが合うかは人によってハッキリ分かれます。ただ、そもそも自習の習慣が身についていない場合、武田塾だと勉強が進まない可能性はあるため注意が必要です。
また、学習計画の提案や進捗の管理はメディセンスを含め、医学部予備校のスタッフも定期的に面談をしながら行ってくれます。
医学部予備校メディセンスは、医学部受験に向けた環境が整った予備校。まずは相談を
医学部予備校メディセンスは、実力派の社会人プロ講師による医学部受験に特化した授業、さらに自習も質の高い学習ができるよう工夫されている「テラコヤ」、快適に集中して勉強へ打ち込める校舎環境と、さまざまなサービスが充実。基礎から学力を伸ばして医学部に合格した人も多いため、考えてみるのもおすすめです。
メディセンスは体験授業も行っていますが、医学部受験のカウンセリング・合格診断も実施しています。本当に今の学力で志望校の医学部に合格できそうか、何をするべきかなどを無料で相談・アドバイスしてもらえるため、まずは気軽に話を聞いてみてほしいと思います。