千葉大学医学部の入試情報:学費・偏差値・受験者数・倍率・ボーダー

千葉大学医学部は全国に82校ある医学部の中でも「旧制医科大」に属し、歴史が古い大学。そのため臨床医の育成だけでなく、医療の研究にも力を入れています。

千葉大学医学部は国公立のため人気が高く、入試の難易度はかなり高め。しっかり対策して本番に臨む必要があります。千葉大学医学部の入試データと、合格する上でのポイントを解説します。

【千葉大学医学部・基本データ】

キャンパスの場所 亥鼻キャンパス
〒260-0856
千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目8-1
アクセス 最寄り駅:JR千葉駅・京成千葉駅
JR千葉駅の東口正面7番バス乗り場から「千葉大学病院」行き、または「南矢作」行きバスに乗り、「千葉大医学部入口」で下車(約15分)。
オープンキャンパス 2020年11月1日(日)予定
千葉大学オープンキャンパス情報
学費 入学料:282,000円
年間授業料:642,960円
(半期授業料:321,480円)
6年間合計:4,139,760円

【偏差値の目安・ボーダーライン】

偏差値目安 67〜68
ボーダーライン・足切り
(センター試験(共通テスト)得点率)
90〜92%

【前期入試科目】

【センター試験(共通テスト)】
5教科7科目
合計450点
国語:100
数学:1A・2Bの2科目:合計100
理科:物・化・生から2科目:合計100(基礎は不可)
英語:100(このうちリスニング:20)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から1科目:50
【2次試験】
3教科
合計1,000点
数学:300
理科:物・化・生から2科目:合計300
英語:300
面接:100
(数学の範囲は1A:場合の数と確率・図形の性質・整数の性質、2B:数列・ベクトル、数3)
配点比率
(共通テスト:2次試験)
31%:69%

【後期入試科目】

【センター試験(共通テスト)】
5教科7科目
合計450点
国語:100
数学:1A・2Bの2科目:合計100
理科:物・化・生から2科目:合計100(基礎は不可)
英語:100(このうちリスニング:20)
地歴・公民:世B・日B・地理B・倫理政経から1科目:50
【2次試験】
3教科
合計1000点
数学:300
理科:物・化・生から2科目:合計300
英語:300
面接:100
(数学の範囲は1A:場合の数と確率・図形の性質・整数の性質、2B:数列・ベクトル、数3)
配点比率
(共通テスト:2次試験)
31%:69%

【令和2年(2020年2月)の入試データ】

前期 後期
一般 地域 一般 地域
募集人数 82 15 15 5
志願者数 男:193
女:85
合計:278
男:57
女:28
合計:85
男:219
女:61
合計:280
男:60
女:33
合計:93
受験者数 男:159
女:74
合計:233
男:32
女:16
合計:48
男:49
女:17
合計:66
男:20
女:9
合計:29
合格者数 男:59
女:29
合計:88
男:10
女:5
合計:15
男:17
女:4
合計:21
男:4
女:1
合計:5
倍率
(受験者÷合格者)
2.6倍 3.2倍 3.1倍 5.8倍
入学者数 男:55
女:27
合計:82
男:10
女:5
合計:15
男:12
女:3
合計:15
男:4
女:1
合計:5
合格者の最高点
(1450点満点)
1219 1102 1212 非公開
合格者の最低点
(1450点満点)
984 943 1120 非公開
合格者の平均点 1052 996 1157 非公開
合格圏内に入る得点比率
(合格者平均点÷1450点)
72.5% 68.7% 79.8%

千葉大学の医学部入試、攻略・対策のポイント!

千葉大学医学部を目指すなら、次のポイントは必ず押さえておきましょう。

  • 1450点中1000〜1100点で合格ライン!「共通テストで400点 + 2次の各科目6.5〜7割(600点)」のイメージ
  • 2次試験はいたずらな難問は出題されない。標準〜やや難レベルの問題を「確実に」解ける力をつけておく
  • 小論文はないが面接はある!志望動機を考えて、千葉大学の公式サイトをチェックしておく

1450点中1000〜1100点で合格ライン!「共通テストで400点 + 2次の各科目6.5〜7割(600点)」のイメージ

千葉大学医学部は前期での合格を狙うなら、1450点中1000点ほど取ると合格圏内。センター、2次の合計で、7.5割ほど(約1090点)取れると良いです。

7.5割というとかなり高く感じますが、センターの9割(405点)は何とか狙いたい点数。センターで9割取れれば、2次は6.5〜7割ほど(650〜700点)で良くなります。

点数でいうと2次は数学:300点中210点、理科(2科目):300点中210点、英語:300点中210点、面接:100点中60点という感じで得点すると690点になり、センター9割との合計で合格圏の1095点となります。数字で考えると、イメージがわきやすいと思います。

千葉大学医学部はしっかりとした勉強は必要ですが、「きちんと努力すれば、何とかなるレベル」といえます。

2次試験はいたずらな難問は出題されない。標準〜やや難レベルの問題を「確実に」解ける力をつけておく

千葉大学医学部の2次試験問題は、工学部だけでなく文学部・教育学部などの文系学部とも共通しています。つまり難問が出題されることはなく、「標準〜やや難レベルの問題を高い精度で解ける力」が必要です。

取り組む参考書や問題集は一般的なもの(物理や科学でいう重要問題集のようなイメージ)で良いですが、収録されている問題は全てサクサク解けるように繰り返し勉強しましょう。

千葉大学は国公立のため、各教科でまんべんなく高いレベルに仕上げる必要があります。苦手な分野があれば早めに対策して、全ての教科で「標準レベルはもう大丈夫」という状態に持っていきましょう。

小論文はないが面接はある!志望動機を考えて、千葉大学の公式サイトをチェックしておく

千葉大学医学部は前期・後期とも2次試験で面接があります。「なぜ医師になりたいのか」「なぜ千葉大学が良いのか」という問いに答えられるよう、志望動機を考えて、千葉大学の特色をホームページでチェックしておきましょう。特に押さえておくべきなのは、次の4つです。

  • 千葉大学医学部は旧帝大医学部の次に歴史が長い「旧制医科大」に属する
  • 患者さんを直接対応する臨床医と、基礎医学を追求する研究医、両方の育成に力を入れている。
  • 薬学部・看護学部があるため、これらの学部と連携してのチーム医療・医療現場でのコミュニケーションを学べる
  • 千葉県で医師として働きたいなら、ベストな環境

千葉大学の医学部は、東大・京大・阪大などの旧帝大の次に長い歴史をもつ「旧制医科大」という部類に属します。

(参考)【2020】医学部のある大学一覧(全82校)国立・私立医学部の歴史による分類

長い歴史があるということは、それだけ医師の育成や医療に関する研究も長く行われてきたということで、環境や体制が整っています。医学部のある大学は全国に82校(2020年現在)ですが、千葉大学はその中でも上位クラスであり、目指す価値があります。

また、国公立大学の医学部は医療の研究に力を入れているところも多いですが、千葉大学は臨床医になるにも適しています。どちらを目指す人にも適した環境が用意されているため、「臨床医になりたいが、研究にも興味がある」のような場合にも向いています。

さらに千葉大学は学部が多く、薬学部・看護学部もあります。最近は薬剤師や看護師と連携して患者さんの治療をする「チーム医療」が注目されていますが、千葉大学なら同じ大学の他学部生と一緒に医療を学ぶことができます。医療に携わりたい学生とたくさん出会えることで、新しい発見や刺激もあるはずです。

最後に、千葉大学は千葉県の医療と密接に関わっているため、千葉で医師として働きたいと思っているなら最適な環境といえます。

こうした特徴を参考に、面接で自分の考えを伝えられるよう練習しておきましょう。

千葉大学医学部は国立医学部の中でも歴史があり、ハードルは高め。
ですが安価な学費と医学を学ぶのに整った環境は、やはり魅力です。
医学部受験の勉強は市販の教材でもできますが、やはり医学部の予備校を利用するのがオススメ。プロの先生による授業やスタッフによる綿密な学習サポート、面接対策などもしっかり行ってもらえます。ぜひ考えてみてくださいね。